教室・講演会等のご案内

糖尿病教室

新型コロナウイルス感染症が流行拡大している状況を考慮した結果、院内での開催を中止させていただく事になりました。

今年度の糖尿病教室は、糖尿病の治療や療養に役立つ情報を、毎回異なるテーマを設けて、ホームページでご紹介していきます。

第9回 糖尿病の食事【減塩編】(管理栄養士 松本 涼子)

健康的な食事を実践することが、糖尿病食事療法の基本となります。今回は健康的な食事の実践のため「減塩」について確認してみましょう。

    
    

1. 減塩の必要性について

「食塩」は、血糖を直接上昇させることはありません。しかし、塩分の過剰摂取は合併症進行要因の1つになる可能性があります。塩分摂取が多い場合、細小血管症・大血管症のリスクが高くなるため注意が必要です。

2. 適正な塩分量について

高血圧の合併の場合は1日6g未満の塩分摂取量が推奨されていますが、糖尿病の治療では高血圧発症予防も重要な治療目標の1つのため、食事療法でも「塩分摂取量1日6g未満」を目安としましょう。日本人の食塩摂取量の平均値は10.1gで、男女別平均は男性10.9g、女性9.3g との統計データーがあります(厚生労働省 令和元年(2019)「国民健康・栄養調査」より)。

    

「塩分摂取量1日6g未満」は目指すべき目標ではありますが、まずは現在の食生活から、減らすことのできる塩分を意識してみましょう。

3. 減塩は日々の食生活での工夫から

日常の食生活で減塩を意識するために、毎日少しずつ実践できることを増やしてみましょう。

① 塩分を多く含む食品を1日の中で複数回重ね食べをしないようにしましょう。

② 調味で減塩の工夫をしましょう

天然ダシの旨味、酸味(酢、レモン汁等)、香味(ショウガ、ニンニク、ネギ等)、辛味(唐辛子、コショウ等)を用いて、塩分を含む調味料の使用量を減らしましょう。また揚げ物、餃子、寿司等に「かけ調味料」をする場合は、少量の調味料を小皿に入れての「付け食べ」に変えてみましょう。

③ 野菜・海藻類でカリウム摂取を意識しましょう

カリウムは、体内でナトリウム(塩分)の排出を促す効果があります。
野菜、海藻類はカリウム摂取には利用しやすい食品です。漬物、佃煮等に加工された塩蔵品を避け、素材の薄味調理を心がけて、野菜、海藻類を食生活に取り入れましょう。

    
    
    

(参考文献:糖尿病治療ガイド 2022-2023 日本糖尿病学会 編・著)


糖尿病教室 バックナンバー

No. テーマ 担当者
第1回 糖尿病とは 安藤 久恵(糖尿病内科医長)
第2回 糖尿病の合併症 安藤 久恵(糖尿病内科医長)
第3回 糖尿病の検査 田中 聡美(糖尿病看護認定看護師)
第4回 糖尿病の食事【基礎編】 青木 淳子(管理栄養士)
第5回 糖尿病の運動 笠原 剛敏(理学療法士)
第6回 糖尿病の薬【内服薬】 宮﨑 達徳(薬剤師)
第7回 糖尿病の薬【注射薬】低血糖 宮﨑 達徳(薬剤師)
第8回 糖尿病と足【フットケアについて】 田邊 彩子(糖尿病看護認定看護師)