臨床検査は、患者さんから採取した血液、尿など検体の分析を行う検体検査と、心電図、肺機能、超音波など、体から直接測定して得た情報により、心臓や各部位の機能を調べる生理検査の二つに大別されます。これらのデータは医師に提供され、病気の診断や治療に役立っています。臨床検査科では、臨床支援という形からではありますが、患者さんへのより良い医療の手助けになれるよう、迅速で正確な情報の提供を心がけています。
下記7部署にて、検査業務を行っています。
生理(機能)検査室では、種々の臨床検査機器を用いて臨床診断に必要な情報を臨床検査技師が患者さんに直接触れ検査する生体検査部門です。生理検査室で行われる検査は簡単な検査ですが得られる情報はとても多い検査です。
日々、知識・技術の向上と習得をこころがけ正確な検査を臨床(診断)に提供できるように取り組んでいます。心電図検査などのような短時間で終わる検査は、随時おこなっていますが生理検査室の検査は緊急を要する以外は予約制で検査を行っています。
耳鼻科検査は聴覚系検査、平衡検査、感覚器検査に大別されます。
耳鼻咽喉科外来診療ブース内にある聴力検査室、処置室兼用検査室で、聴覚・感覚器系の検査を実施しています。
生理検査フロワー内の平衡機能室では、平衡機能検査を実施しています。
病理検査は、取り扱う検体によって組織診と細胞診に大別されます。
輸血は、病気や手術等で血液が不足した場合に行う療法です。血液型や不規則抗体スクリーニング検査に自動検査機器(検査ミス・入力ミスを無くすため)の導入を行い24時間対応しています。また安全な輸血の為に交差試験、不規則抗体同定等の検査もしています。コンピューターによる血液製剤管理とリストバンドチェックによる患者確認を行っています。感染の問題を回避するため、他人の血液ではなく、自分の血液を使用する自己血輸血を推進しています。
当院は、①採血管準備システムと②バーコード認証システムを導入し、患者さんへの誤認採血防止に取り組んでおります。
※ ご本人確認のため、患者さんから氏名・生年月日を直接お聞きしています。
採血は、日本臨床検査標準協議会が発行する「 標準採血法ガイドライン 」に遵守しています。
神経損傷のリスクを少なくするために全ての採血で翼状針を使用しています。
感染防止対策としてマスクの着用と患者さん毎に手袋の交換を実施しています。
採血待ち時間短縮と診療予約時間に検査結果を提供するために、平日は8時から採血を開始しています。ここで採血・採尿した検体は検体検査室に送られ種々の検査を実施します。
※ 診療予約時間の1時間前に採血室にお越し下さい。
検体検査室では、患者さんの症状をさらに詳しく調べるため患者さんより採取した血液、尿、その他の体液や組織などで検査を行い病気の有無、場所、程度など患者さんの身体の状態を検査データとして報告しています。
また、患者さんの病状把握、経過観察や治療効果の判定に役立つ情報を提供しています。
精密検査機器が配置されている
病院併設の健康医学センター内検査で検査業務を行っています。生理検査(心電図検査・肺機能検査・聴力検査・眼底検査・眼圧検査)はセンター内の各検査室で、検体検査・病理細胞診検査・血液型検査は病院内の各検査室で実施しています。
資格名 | 人数 | |
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超音波検査士 | 6 | |
血管診療技師 | 3 | |
細胞検査士 | 3 | |
国際細胞検査士 | 2 | |
緊急臨床検査士 | 2 | |
聴覚検査士 | 3 | |
補聴器検査士 | 1 | |
認定輸血検査技師 | 1 | |
二級/甲類臨床検査士 | ・循環生理学 | 8 |
・病理学 | 2 | |
・血清学 | 2 | |
第一種衛生管理 | 1 |