当科は、産科と婦人科をバランス良く診療している地域の中核をなす施設です。
常勤医師4名と大学からの非常勤医師により、365日24時間体制で診療に当たっており、年間400前後の分娩を取り扱い、350前後の婦人科手術を施行しています。
"STAY HOME"
不安を抱える妊婦の皆さんへ
新型コロナウイルス禍はいまだ収束の気配が見られませんが、出産を控えた妊婦に皆様には大変なご心配・ご心労の続く毎日のこととお察しいたします。
ご存じのように、東京臨海病院は地域の中核的総合病院であり、普段から内科的・精神的合併症をお持ちの方やご高齢の方など、ハイリスクな妊婦さんを積極的に受け入れてまいりました。この度の、国難とも言える緊急事態に際しても、ママと赤ちゃんのふたつの大切な命を守るため、出産難民や妊婦のたらい回しをなくすために、里帰りができなくなった妊婦さんや発熱している妊婦さんを快くお受けしています。
ただし、受診に当たり今まで健診を行っていた医療機関の診療情報提供書が必要です。また、東京臨海病院は総合周産期センターのようにNICUがございませんので、在胎週数35週以上、胎児推定体重2,000g以上での出産を目標にしていますのでご了承ください。
ひとりでも多くの妊婦さんが安心・安全に出産できる施設でありたいと思い、我々産科スタッフは最高の誇りと確固たる自覚を持って、日常診療・周産期の管理を行っております。何かお困りのことがございましたら遠慮なくご連絡ください。
東京臨海病院 産婦人科 2020.4.27
などは現在問題ない方でも、妊娠中・分娩時のトラブルや赤ちゃんのリスクが高いとされています。
昨今のニュースやドラマから妊娠・出産に対する不安もおありかと思いますが、どのような方々にも安心して出産を向かえていただけるように、小児科・内科・精神科・麻酔科と連携しながら診療にあたっています。
特に、緊急時においても赤ちゃんを小児科の先生が、麻酔を麻酔科の先生が担当してくれるということは、総合病院の大きなメリットであると言えます。 妊娠経過中にかかりつけの先生が必要と判断された場合には、分娩予約をされていない方でも対応させていただきます。
婦人科は、『わかりやすい説明と納得できる診療』をコンセプトに、婦人科良性疾患から悪性疾患・骨盤臓器脱まで高度な医療を提供しています。当科で最も手術件数が多いのは腹式子宮全摘術であり、平成27年度は91症例に対して平均出血量76.2g、平均手術時間111.3分となっており、この数字は当院婦人科の最も誇るべきデータであると自負しています。悪性疾患の中では卵巣がんと子宮体がんの治療件数が多いのが特徴であり、年間60~70件程度の手術を施行して、術後の抗がん剤治療や放射線治療まで最先端の治療を行なっています。また、がん終末期の患者さんに対しては緩和ケアチームの介入により、患者さんとご家族のご意向に添った、きめ細やかな終末期医療を提供しております。
なお、セカンドオピニオンを希望される患者さんには、紹介状とともに全てのデータをお渡しいたしますので遠慮なくお申し出ください。そして、充分納得できましたら当院に戻って来てください。喜んで治療をお引き受けいたしますのでご安心ください。
骨盤臓器脱に対する再建手術は、近年、メッシュを使用した手術が主流になってきましたが、当科においてはメッシュ(生体にとっては異物)は使わずに、従来の腟壁形成術を臨海病院式に改良した術式で行なっており、手術翌日から何の違和感もなく、すたすたと歩けるようになり、患者さんから好評を博しています。
外陰部の違和感・突出感のある方は、どうか恥ずかしがることなく外来を受診してください。適切なアドバイスをさせていただきます。
腹腔鏡手術は患者サービスの一環として、月2回の限定で症例を選んで行なっています。年間の手術数は十数件と少ないですが、日本医科大学から腹腔鏡手術の権威でいらっしゃる明楽 重夫教授を招へいして、素晴らしい手術が行われております。大学であれば手術予定が半年も先になるのに、当院では2ヶ月程度で予約を入れることが可能です。当科では、基本術式は開腹術と位置付けて、大学病院や他施設と比較しても決して引けを取らない手術をしているという自信がございますので、開腹手術をお考えになっている患者さんは、手術の相談にいらしてください。お待ち申し上げております。
積極的な不妊治療は行っておりませんが、簡単な血液検査やご相談はお受けしています。
産婦人科診療は、大変辛く厳しいものがありますが、我々スタッフはチームワーク良く、朝早くから夜遅くまで笑顔を絶やすことなく日々の診療に当たっております。
妊産婦さんはもちろんのこと、婦人科の患者さんでも当科にかかっていらっしゃる方は、夜間・休日の時間外救急対応を行なっていますのでご安心ください。
※不正性器出血や下腹痛、下腹部腫瘤感は、産婦人科疾患の可能性がございます。予約がなくても、初診・直来外来を受診されることをお薦めいたします。
※初診・直来の患者さんは、紹介状の有無や症状により順番が前後しますのでご了承ください。
月 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 計 |
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新患 | 129 | 146 | 138 | 153 | 133 | 140 | 153 | 155 | 125 | 156 | 111 | 112 | 1,651 |
再来 | 843 | 754 | 849 | 876 | 803 | 764 | 825 | 815 | 831 | 716 | 697 | 717 | 9,490 |
合計 | 972 | 900 | 987 | 1,029 | 936 | 904 | 978 | 970 | 956 | 872 | 808 | 829 | 11,141 |
月 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 計 |
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入院 | 812 | 829 | 885 | 872 | 965 | 701 | 782 | 961 | 792 | 741 | 765 | 684 | 9,789 |
部長
河合 尚基出身校 | 昭和58年 日本医科大学卒 昭和62年 日本医科大学大学院修了(医学博士) |
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出身医局 | 日本医科大学産婦人科学教室 |
資格 | 日本医科大学連携准教授 日本産科婦人科学会専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・指導医 日本産科婦人科学会専門医制度暫定指導医 母体保護法指定医 産婦人科難病指定医 医学博士 |
専門・研究分野 | 婦人科悪性腫瘍に対する手術療法と化学療法(特に進行卵巣がんに対する腹
腔内化学療法) 子宮頚部上皮内腫瘍・子宮筋腫・卵巣腫瘍に関する妊孕性温存手術 骨盤臓器脱手術 |
医員
清田 裕美出身校 | 平成24年 東京女子医科大学卒 |
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出身医局 | 日本医科大学女子診療科・産科 |
資格 | 日本産科婦人科学会専門医 |
専門・研究分野 | 産婦人科一般 |
医員
滝澤 彩子出身校 | 平成25年 日本医科大学卒 |
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出身医局 | 日本医科大学女性診療科産科 |
資格 | 日本産科婦人科学会専門医 |
専門・研究分野 | 産婦人科一般 |
医員
海渡 由貴出身校 | 平成27年 日本医科大学卒 |
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出身医局 | 日本医科大学女性診療科産科 |
専門・研究分野 | 産婦人科一般 |
日本産科婦人科学会
日本婦人科腫瘍学会
日本癌治療学会
日本臨床細胞学会
日本産科婦人科学会専攻医指導施設
東京臨海病院は、日本産科婦人科学会認定の卒後研修指定病院です。
今日、産婦人科医師不足が社会問題となっていますが、産婦人科に興味を持っている研修医には積極的に魅力ある指導を行ない、一人でも多くの産婦人科医が誕生するよう努力しております。
皆さんの回りには、このような将来の産婦人科を背負っていく有望な研修医がおりますことをご理解ください。
お陰さまでご紹介いただく患者数が年々増加しております。特に婦人科手術件数は増加の一途です。緊急手術もできる限りお引き受けするようにしておりますが、当日の状況によってはお断りすることもございますのでご了承ください。
また、判断に迷うような症例については、遠慮なく電話でご相談いただけたらと存じます。急を要する場合には、当院の救急車で患者さんをお迎えに馳せ参じますのでご用命ください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 河合 尚基 | 清田 裕美 | 清田 裕美 | 滝澤 彩子 | 海渡 由貴 | |
海渡 由貴 (初診外来) (1・3・5週) |
松井 遼子 (初診外来) |
加藤 (初診外来) |
新村 裕樹 (初診外来) |
渡邉 朝子 (初診外来) |
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滝澤 彩子 (初診外来) (2・4週) |
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午後 | 河合 尚基 | 清田 裕美 | 清田 裕美 | 滝澤 彩子 | 河合 尚基 | |
海渡 由貴 (1・3・5週) |
松井 遼子 | 加藤 雅彦 | 新村 裕樹 | 渡邉 朝子 | ||
滝澤 彩子 (2・4週) |
産褥外来 |