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部門紹介

診療チーム

放射線科

診療内容・特徴

放射線科では、一般X線撮影検査の他に消化管造影検査(胃・大腸透視等)、血管造影検査、CT(コンピューターX線断層撮影)、MRI(核磁気共鳴撮影)、核医学検査、超音波検査(腹部・乳房、甲状腺などの表在臓器)などの撮影・検査のみならず、血管造影検査やCTを用いたIVR(介在的放射線治療)や放射線治療など幅広く行っております。

電子カルテシステムと連携する形で、放射線情報システムを採用し、予約・検査の一元管理と運用を行っています。その正確かつ迅速なオーダー伝達により、撮影の待ち時間の短縮に繋がっています。また、画像サーバーシステムを用いフィルムレス環境で運用しています。

近年の医療機器の進歩はめざましいものがあります。これら高性能の装置を最大限生かすように日々努力しています。また、医療事故に関しても各部署で安全対策マニュアルを作成し安全な検査を目指しております。

患者さんが快適に質の高い検査が受けられるよう心配りをしています。

  • 常勤放射線科専門医師による読影・検査・治療(診療科紹介:「放射線科」をご覧ください。)
  • 当放射線科の画像情報は、すべてデジタル画像でサーバー管理をしています。
  • 女性技師のみによる乳腺X線撮影を行っています。撮影に携わる女性技師は、「検診マンモグラフィー撮影技術認定技師」です。
  • 超音波検査担当技師は、超音波検査士の認定資格を取得しています。
・放射線科構成
診療放射線技師:22名
資格
(平成26年4月現在)
資格名人数
国家資格:第1種放射線科取扱主任者4
認定資格:医用画像情報管理士1
認定資格:医療情報技師2
認定資格:放射線機器管理士2
認定資格:放射線管理士2
認定資格:放射線治療品質管理士1
認定資格:放射線治療専門放射線技師1
認定資格:MR専門技術者1
認定資格:核医学専門技術者1
認定資格:X線CT認定技師1
認定資格:肺がんCT検診認定技師1
認定資格:胃がん検診専門技師1
認定資格:検診マンモグラフィー撮影技術認定技師6
認定資格:Ai認定技師1
認定資格:超音波検査士5
認定資格:γ線透過写真撮影作業者主任者1
認定資格:X線作業主任者1
放射線業務紹介
一般撮影

当院では一日平均200件程度の写真を撮影しています。各科の各種さまざまなオーダーに対応し、患者様の状態に合わせて可能な限り診断に適した画像を撮影できるよう心がけています。


1.X線写真はどうやってできますか??

X線画像は、X線を利用した影絵のようなものです。必要最低限のX線を人体に当て透過した部分を影絵として捉えます。透過しづらい部分が骨や金属などで白く移り込みます。
当院では開院時よりモニタ診断を行っているため、フィルムの代わりにFPD(Flat Panel Detector)やイメージングプレート(IP)というものを使用しています。身体を透過したX線は検出器にその情報を伝え、デジタル化、画像処理をした後にモニタに画像が表示されます。これによって、画像の白黒を変化させ骨部から軟部間で幅広い領域を描出できたり、拡大画像にしたりとフィルムでは出来ないような画像処理が可能となります。


2.撮影時に検査着に着替えるのはなぜですか??

X線撮影は先述したとおり、投影像です。ボタンや下着の金具などはX線を透過しない 材質が多いため写真上に写り込んでしまう事があり、診断の妨げとなります。
例えば右の胸部X線画像を見てください。ネックレスが写り込んでいることが分かります。明らかに病変でないことは分かりますが、肺の先端部の観察の妨げになっています。
もしこの被検者の上肺野に病変があった場合、診断の妨げになる可能性があるため撮影のやり直しをお願いすることになります。

正しい診断を行うためにも、検査時の着替えでは下着を脱いでいただくなどのお願いをすることもあります。被曝に関するご質問やご不明な点は放射線技師にお尋ねください。

X線透視撮影

当院ではH26年11月よりTOSHIBA製の最新型のX線TV装置(Ultimax-I)を導入致しました。これによ り画質が格段に向上し、精度の高い消化管(胃 大腸)造影検査が行えるようになりました。
更に気管支鏡検査や内視鏡的胆管膵管造影検査(ERCP)、消化器、泌尿器、整形領域などの処置も従来 より安全かつ効率的に行えることで、検査時間の短縮、放射線被ばくの軽減も期待できます。
また車椅子やストレッチャーから装置への体位移動がよりスムーズに行うことが可能で、患者さんの負担も軽減されました。

胃造影検査(胃癌)
胃造影検査(胃癌)
気管支鏡(肺癌)
気管支鏡(肺癌)
内視鏡的胆管膵管造影(総胆管結石)
内視鏡的胆管膵管造影(総胆管結石)
血管撮影(アンギオ)検査

アンギオはカテーテルを使用し、X線画像を見ながら目的血管へ先端を送り、造影剤を使い撮影をする検査です。近年はこの検査技術を応用し、外科的手術に比べ苦痛の少ない治療もおこなえます。
当院でも血栓を溶解させたり逆にコイル等を使用して塞栓をする治療や、バルーンやステントを用い血管の狭窄部位を広げる治療をおこなっております。
平成26年10月より稼動している当院のX線循環器システム(アンギオ装置)は、DTS(Dose Tracking System)を搭載しています。
DTSとは、患者の身長・体重・透視や撮影におけるX線の照射情報から、患者モデルに対して皮膚線量を積算し、検査中においてリアルタイムに被曝部位を表示するシステムです。これによりより少ない放射線被ばくでよりよい検査を施行しています。


CT

当院では2台のマルチスライスCT装置が稼動しています。
そのうち1台は64列マルチスライスCTで平成23年に導入されました。
この装置は高速の撮影技術を搭載しています。短時間で広範囲の撮影が可能なので、呼吸を長く止めていられない方や、痛みで寝ているのが辛い方でも検査が可能です。

またCT検査ではX線を用います。被ばくするのは避けられませんが、適正に管理された必要最低限の放射線量で撮影を行っています。安心して検査を受けてください。

通常CT検査は5分程度で終わりますが、症例によっては造影剤という病変や血管をわかりやすくする薬剤を注射します。その場合は15分程度かかります。

くわしい検査内容は、医師または放射線技師に気軽にお尋ねください。

※ 「CT検査をうける方へ」icon


MRI

当院では2台のMRI装置が稼動してます。
そのうち1台は平成24年に導入された東芝メディカルシステムズ社製の3テスラMRIです。検査空間を従来よりも1.3倍に広げ「開口径71cm」の広さを確保し、より開放的な環境で検査を受けていただけます。また、内部はLED照明によって明るく、より安心していただくことができます。最新の3テスラ装置を導入することで高分解能撮影や、新しいアプリケーションでの撮影ができ、今まで難しかった非造影での血管の描出も微細なところまで可能になりました。
また、従来の3テスラMRI装置で懸念されていた、腹部、骨盤部で発生しがちな画像ムラも低減し、常時高精度な画像診断を提供しています。

MRI検査は予約制で行っています。検査時間は20分から30分程度です。全ての患者さんに検査前に検査着に着替えていただき、入れ歯やネックレス、ヘアピンなどの金属類を外して検査を行っていただきます。

※ 「MRI検査をうける方へ」icon

3TMRI
3T MRI装置
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤
頭頸部血管
頭頸部血管
乳房検査(マンモグラフィーと乳腺エコー)

日本人女性の乳がん発症率は、今や16人に1人。特に壮年層(30〜64歳)のがん死亡原因のトップですから、女性にとっては切実な問題です。
当院では、乳がん検診後の精密検査および乳腺外来受診の患者さんの検査を行っております。
女性技師による乳房X線撮影(マンモグラフィー)乳房超音波(乳腺エコー)を行っています。

乳がんは早期に発見し、適切な治療を行えば90%以上が治癒する病気といわれています。早期発見のためには月に一回のセルフチェックと年に一回の定期検診が有効です。早期の乳がん(2cm以下)は、一般に自覚症状もなく触ってもわからないためマンモグラフィーや超音波検査など画像診断で発見します。触ってわかるしこりは2cm前後からといわれています。1cmのしこりは約1年で2cmの大きさになる場合があります。そのため自覚症状のないうちの定期的な検診が必要なのです。
セルフチェックで異常を見つけたり、症状のある方は検診でなく、《乳腺外来》を受診してください。

乳房X線撮影(マンモグラフィー)

乳房専用のX線装置を用いたレントゲン検査です。乳房を片方ずつ上下あるいは左右から圧迫して薄く平らにして撮影します。通常片側2方向とります。

マンモグラフィの印象はいかがでしょう?痛い検査というイメージをもたれている方が多いでしょうか?
マンモグラフィは乳房を挟んで撮影を行います。乳房は立体的でやわらかいので、撮影装置に置いて撮影するだけでは乳房の中身までは描出できません。
乳腺、脂肪、乳癌はX線の吸収に大きな差はなく、レントゲン画像で描出するのは難しいです。そのため乳房を出来るだけ薄くし、ほんの少しの硬さの違いを描出させる必要があります。そのため乳腺をひろげて押さえなくてはなりません。また緊張して体がこわばってしまうと、乳腺を薄くひろげることができなくなってしまいますので、検査はリラックスして受けてください。

マンモグラフィで得意なのは石灰化の描出です。乳癌があるために石灰化ができることがあります。石灰化は硬く、X線をよく吸収しますのでマンモグラフィでよく描出されます。仮に腫瘍自体が描出されていなくても、石灰化の形や分布で乳癌があるとわかります。

また、当院ではステレオガイド下マンモトームを行っております。癌を疑う石灰化のある場所を狙って組織を採取することができます。

マンモグラフィ
マンモフラフィ
病変部拡大撮影
病変部拡大撮影
マンモトームにて採取された組織
マンモトームにて採取された組織
    
乳房超音波検査

乳房超音波検査は、マンモエコー、乳腺エコーなどとも呼ばれます。
寝台の上に仰向けになりプローブ(探触子)をあてて乳房内部を観察する検査です。超音波を体内に送り、帰ってきた反射波を再度プローブで受診したものをコンピュータで処理して画像に変換します。
よく超音波が通るようにゼリーを塗布します。
超音波検査は、痛みもなく体への負担はほとんどありません。検査中は画像を見やすくするために検査室を暗くします。数mmの小さな腫瘤(しこり)をみつけたり、その性状が詳しくわかる検査です。
また、マンモグラフィーと違い被ばくや痛みの心配もありません。

線維腺腫
線維腺腫
嚢胞内腫瘍
嚢胞内腫瘍
浸潤性乳癌
浸潤性乳癌
    
マンモ
超音波(エコー)検査

超音波とは「人間の耳には聞こえない高い音」の事をいいます。超音波検査で使われる音は 1MHz〜20 MHzの周波数です。
具体的にはプローブと呼ばれる装置から超音波を送り、体内から反射して返ってきた反射波(エコー)を再度プローブで受信しコンピューターで処理して、画像に変換しています。
このため、超音波検査はエコー検査とも呼ばれています。
超音波検査は体表にプローブを当てて行うため、侵襲が少なくファーストチョイスに用いられる事が多く、また被ばくがないため小児の検査にも多く用いられます。
超音波検査は腹部もちろん、血管や甲状腺、乳腺、皮膚などの体表臓器など幅広い部位を検査する事が出来ます。
今年度導入された超音波装置は高周波プローブが従来に比べて進化し、消化管、血管、体表臓器などの描出が著しく向上しました。

超音波診断装置
超音波診断装置
胆石
胆石
    
甲状腺腫瘍
甲状腺腫瘍
腸重積
腸重積
    
核医学(RI)検査

RI(ラジオアイソトープ)と言われる放射性医薬品を体内へ投与し、目的の臓器に集積したところをガンマカメラという装置で収集します。
RIには様々な種類があります。脳梗塞・パーキンソン病・認知症・狭心症・骨転移など疾患によって薬剤を使い分けています。
放射線を放出するものを体内に投与するので怖いイメージもありますが、病院で使用する放射性医薬品は半減期(放射能が半分になる時間)が短く、生理的に排出(尿や便など)されやすいものを使用していますので安心です。
様々なアプリケーションがあり、画像を統計的に解析する事ができます。例えば自分が同年代の正常脳血流量と比べて同じくらいなのか、少ないのかを調べる事が出来ます。

血流が低下したところがカラーで表示されます。
アルツハイマー型認知症になると特定部位の血流が低下していきます。

    
    

レビー小体型認知症の診断に有効なダットスキャンという薬剤を使用した検査です。
正常な場合は右側のように『ハ』の字なりますが、レビー小体型認知症の場合は左側のように集積が落ち、点状に集積されます。

運動や薬剤で心筋に負荷をかけ、心筋の血流状態を診て狭心症・心筋梗塞などの診断をする検査です。
心筋梗塞などが起こる確率を統計的に算出することも可能です。

    
放射線治療

放射線治療はX線、電子線を照射して病変(がん細胞など)を治療します。主に悪性腫瘍に対する治療法として外科手術・化学療法と並ぶ重要な役割を担っています。
当院では、常勤の放射線治療専門医が専任の診療放射線技師、看護師などのスタッフと協力し、身体への負担を考慮した適切かつ安全な治療を行っています。
放射線治療は毎日同じ場所に同じ量の放射線を正確に照射しなければなりません。そのために、各種ガイドラインに則り、治療装置の管理(品質保証:QA,品質管理:QC)を毎日行ったり、また患者さんの体へ印を付けたり固定具を使用したりして日々の照射の再現性の維持を行うなど様々な工夫をしています。
2017年5月に機器更新を行い、より高精度の治療(IMRT・SRS・SRTなど)が可能となりました。

放射線治療専門放射線技師:1名

放射線治療品質管理士:1名