脳神経外科Neurosurgery

脳神経外科

診療内容・特徴

東京臨海病院の脳神経外科は、現行体制にて10年目となりました。引き続き、最新の診断機器、治療機器を駆使して、患者さんにより良い、最善のサービスを提供できるように努めます。また、総合病院の特徴を生かし、各科、各スタッフとの連携を密にとりながら全人的な診療を行います。病棟においては、看護スタッフ、リハビリスタッフらと全力をあげて、患者さんそしてご家族の方に笑顔が戻るように治療に努めます。

診療内容は脳神経外科全般にわたる外科治療です。とくに脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、機能的疾患(三叉神経痛、顔面痙攣など)などが診療治療の中心となります。特殊専門領域疾患(脊椎脊髄領域、脳血管内治療、小児脳疾患)におきましても専門家を招聘(しょうへい)して加療の体制をとりながら、可能な限り地域の皆さんにより良い医療を提供できるよう努めます。

当院ではあくまで急性期治療を中心に行っております。脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)、頭部外傷後後遺症(脳挫傷、急性硬膜下血腫)など、すぐに自宅にはお戻りになれない状況が想定される場合は、医療福祉相談室を通じて、帰宅準備も図りつつ、回復期リハビリテーション病院、あるいは療養型施設と、ご家族の方ができるだけ納得された形で転院出来るよう努めます。

物忘れ外来、頭痛外来については特別な枠を設けてはおりませんが、神経内科のスタッフと連携をとりつつ、「治療の見込みのある認知症」「治療の必要のある頭痛」の早期発見に努め、適宜手術の適応を迅速に判断します。また、たとえ手術の適応が無くとも、内服加療、介護認定など、可能な限り患者さん、ご家族の方の支えになるよう、努めます。

地域の皆さんに貢献できるよう、かかりつけの患者さんの急な要請(肺炎、体調不良)はもとより、遠方での疾病発症後の転院、あるいはお子さんの外傷についても、可能な限り対応できるよう、努力する所存です。

診療受付、専門外来

外来診療については、外来スケジュールを参照ください。

月曜日午後、火曜日終日が手術日となっております。この日は救急要請に対応できないことがありますので、ご了承ください。

外来時間外につきましては、可能な限り、対応させていただく所存です。事前にご一報いただきますと幸いです。

平成24年2月より、金曜日(10-14時)に、血管内治療外来を開始しました(東京医科歯科大学 血管内治療部より応援をいただいております)。とくに同治療についての診察を希望される場合は、是非、事前にご連絡ください。予約をお取りします。

土曜診療について
平成30年9月8日より、第2・4土曜日の診療を再開いたします。
藤井本晴先生が、小児脳神経外科を中心に、脳神経外科全般の診察を行います。
(※略歴につきましては、下記をご参照ください。)

診療対象疾患

現在、血管内治療については、東京医科歯科大学 脳血管治療部の応援のもと、行っております。

それ以外の、すべての直達手術、治療は、部長の神田の責任のもと、行っております。

脳血管障害

くも膜下出血
手術の適応を迅速に判断します。容態が悪く、手術がすぐに出来ないこともあります。
急性期全身管理は、集中治療室にて厳重に行う体制をとります。
  • クリッピング手術
  • 脳血管内治療
どちらかの治療を選択します。適宜判断し、加療に当たります。
治療の方法は、皆さんのご希望ではなく、その処置の難易度、最善の策はどちらか?で決定されます。
脳内出血
救命のための緊急手術(開頭血腫除去術)
リハビリテーションを速やかに行える助けとなる穿頭手術(定位脳手術)を、適宜判断して行います。
脳梗塞
当院では、tPA治療に対応する体制を取っております。但し、血栓回収の血管内手術の施行については、検討中です。
前述のように、基本的には脳卒中急性期の対応を中心に行います。リハビリテーション(言語療法、運動療法、作業療法)は、看護師、理学療法士と連携をとり、速やかに開始します。
慢性期の頸部頚動脈狭窄症は、主にステント治療にて対応します。
再発作予防のための、血行再建術(血管吻合術)をご提案することがあります。
心臓病、糖尿病などの合併の場合は、速やかに内科スタッフと連携を取ります。
日本人に多い、もやもや病についても、適応により、手術を積極的に行います。
偶然に、脳MRI、CT検査で確認された脳梗塞については、全身の状態(糖尿病、心臓の疾患、高脂血症)、嗜好(たばこ、お酒)、あるいは家族歴など総合的に判断して、内服をお勧めすることがあります。
外来にて、脳卒中後の痙縮に対するボトックス治療も行っています。
脳ドッグ、あるいは偶然にみつかった未破裂脳動脈瘤については…
日本全国共通のガイドラインにそって、十分な話し合い、相互理解の上で治療あるいは経過観察をご提案します。
治療方法は、基本的には、まず開頭手術を検討しますが、血管内治療についても、瘤の部位、形状などによって適宜検討します。

頭部外傷

救急科、あるいは外科、整形外科など、他の科と連携をとりつつ、診療にあたっております。

緊急で手術を必要とするような、生命の危険が切迫しているようなもの(急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、慢性硬膜下血腫)に対して、速やかに手術を行います。

たとえ手術が必要でなくとも、また、脳内に出血が確認できなくとも、飲酒後の酩酊で頭をぶつけたような場合は、付き添いをお願いして、入院をお勧めすることもあります。

お子様の頭部外傷についても、とくに画像上、骨折、出血を認め無くとも、機嫌が悪かったり、おう吐がとまらないなど、調子が戻らない場合、入院をお勧めしております。

認知症の原因の一つとして、1~数ヶ月前の頭部外傷が原因として発症する慢性硬膜下血腫なども、積極的に手術を行っております。

機能性疾患

顔面痙攣、三叉神経痛について、診察、加療を承っています。

顔面痙攣については、原因となる腫瘍などが無いことが確認されれば、十分な説明の上で、基本的にはまず、手術をご提案しています。ボトックス治療に対しても対応しております。

三叉神経痛についても、内服治療で改善がえられない場合は、十分な説明の上で、手術をご提案しております。

脳腫瘍

神経膠腫、悪性神経膠腫、あるいは髄膜腫、聴神経腫瘍といった、脳内原発腫瘍についても、積極的に加療にあたっています。種々の、最新機器(ナビゲーションシステム、トラクトグラフィー、MEPなど)を用いて、神経機能の温存を図った手術を心がけております。放射線治療、抗ガン剤治療についても、積極的に行っております。

下垂体腺腫については、手術適応のあるものは、内視鏡は用いない、経鼻経蝶形骨洞腫瘍摘出を中心に行っております。

転移性脳腫瘍については、手術の適応を慎重に吟味した上で、「よりよい生活が自宅で、少しでも長く行えるような」治療を計画します。体にメスを入れられるのはもういやだという方も多くおられます。しかし、少しでも早く、ベッド上だけの生活から抜けられるよう、リハビリテーションを適切に続ければ、自宅での生活が期待できる場合に、十分な説明の上、御理解いただけたときに、積極的に手術をお勧めしています。

当院での補助療法としての放射線療法は、全脳照射ですが、今日進歩著しい、定位放射線治療(ガンマナイフ、サイバーナイフなど)についても、近隣の設置している病院と連絡を取り、積極的にご紹介しています。

診療実績

平成29年度外来統計

※横スクロールができます。
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
新患 40 60 60 51 44 53 63 52 62 39 48 60 632
再来 469 503 511 532 493 526 501 499 491 483 422 549 5,979
合計 509 563 571 583 537 579 564 551 553 522 470 609 6,611

平成29年度入院統計

※横スクロールができます。
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
入院 732 730 764 708 705 630 846 729 946 924 885 861 9,460
※横スクロールができます。
  平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年
入院数 393 324 349 346 311 352 323 319
手術総件数 102 110 137 151 111 141 154 164
脳腫瘍手術 26 25 38 29 20 32 39 28
破裂動脈瘤クリッピング 6 6 6 6 5 4 5 6
未破裂動脈瘤クリッピング 0 3 5 5 3 4 6 5
脳内出血手術 11 12 7 7 5 12 9 12
バイパス手術 2 2 3 3 2 6 2 6
急性硬膜外血腫、硬膜下血腫手術 2 6 6 1 2 5 3 4
慢性硬膜下血腫 24 21 33 32 20 31 33 33
シャント手術(水頭症) 7 8 15 20 13 20 18 31
脊髄脊椎(変性疾患) 2 3 5 8 11 12 9 9
脳神経減圧術(ジャネッタの手術) 0 2 0 0 0 0 0 0

スタッフ紹介

神田大

部長

神田かんだ  まさる
出身校 平成2年 自治医科大学卒
出身医局 自治医科大学脳神経外科
資格 日本脳神経外科学会専門医
日本医師会認定産業医
医学博士
専門・研究分野 研究:クモ膜下出血急性期のサイトカインの変動について
臨床:脳卒中(特に出血)の診断、外科治療

杣夏美

医員

そま   夏美なつみ
出身校 平成23年 東京女子医科大学卒
出身医局 自治医科大学附属さいたま医療センター脳神経外科

医員(非常勤

村上むらかみ   成之しげゆき
出身校 昭和59年 東京慈恵医科大学卒
専門・研究分野 脳神経外科一般

医員(非常勤

藤井ふじい   本晴もとはる
出身校 平成4年 高知医科大学卒業
平成9年 高知医科大学大学院修了
略歴 平成11年 高知医科大学医学脳神経外科助手(外来医長)
平成13年 京都きづ川病院脳卒中・神経疾患センター脳神経外科
     東京慈恵会医科大学脳神経外科助手・
     総合母子健康医療センター小児脳神経外科
平成14年 京都きづ川病院脳卒中・神経疾患センター脳神経外科 医長
平成17年 国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科 准教授
平成20年 聖路加国際病院脳神経外科 副医長
平成25年 聖路加国際病院脳神経外科(神経血管内治療科兼務)医長
平成29年 沼津リハビリテーション病院医局課長兼回復期リハビリ病棟長
     花と森の東京病院 脳神経外科医長
資格 日本脳神経外科認定専門医・指導医・評議員
日本脳卒中学会専門医・評議員
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
日本定位・機能神経外科学会 機能的定位脳手術技術認定医
日本脳神経超音波学会 認定脳神経超音波検査士
日本脊髄外科学会認定医
日本小児神経外科学会認定医
日本抗加齢医学会専門医
日本認知症予防学会専門医
米国脳神経外科学会 International Fellow of AANS(IFAANS)
日本小児神経外科学会学術委員
日本脳神経外傷学会・学術評議員
日本脳神経外科救急学会・評議員 脳神経外科救急基礎(PNLS)インストラクター・脳神経蘇生研修指導者
日本医師会認定産業医・健康スポーツ医
厚生労働省認知症サポート医・かかりつけ医
厚生労働省医政局長 指導医講習会修了
厚生労働省健康局長 医師緩和ケア研修会修了
日本老年医学会高齢者医療研修会修了
医学博士
専門・研究分野 小児脳神経外科、脳神経外科一般

医員(非常勤)

唐鎌からかま  じゅん
出身校 平成17年 東京医科歯科大学卒
専門・研究分野 脳血管治療

教育活動・学会活動・研究業績

東部脳神経外科フォーラム(年2回)、脳神経外科学会総会、関東地方会、脳神経外科コングレス といった、学会に参加しております。

医療機関の皆さまへ

当院は、とくに、下記の病院と連携をとり、患者さんの受け入れを迅速に行っております。また、当院かかりつけはもとより、依頼については、極力お受けする体制を取っております。

お問い合わせは直接病院でも、地域連携室でも、結構です。

  • 癌研究会有明病院
  • 江東病院
  • むらかみ脳神経クリニック

外来診療スケジュール表

※横スクロールができます。
 
午前 神田 大   村上 成之 神田 大 神田 大 藤井 本晴
(2・4週)
午後   新田 英昭   新田 英昭 神田 大