顧問コラム

第4回 冬になると火災が多発する(火災を発見したらどうすべきか考えてみたい)

初期消火のやり方

(1)火元を消す

(2)立ち上がる火から消す
※床と壁なら壁から消す

(3)火が消えても油断しない

火災(消火・バケツの使い方)

消火器の使い方

(1)消火器を持って火の近くによる

  • 屋内ならに逃げ場を確保し、出入り口を背に
  • 屋外なら屋上から接近

(2)安全ピンを引き抜く
安全ピン(安全栓)を指で引き抜く
ないタイプもある

(3)ホースを外す
低い姿勢で、火元にホースを向ける

(4)レバーを握る

  • 一気に消火剤が噴射されるので、ぶれないようにしっかり持つ
  • 煙や炎に惑わされないよう、火元に吹きつける(壁に伝わっていたら壁から)
  • 約14秒で噴射は終わる

消火器の種類

消火器は3種類のシールの色で用途が表示されている。通常家庭や事務所にあるものは3タイプ併用。

  • 白:普通火災用(新建材、木材、繊維など、燃えやすいものに)
  • 黄:油火災用(ガソリン、シンナーなどの液体、グリースなど半固体の油脂類)
  • 青:電気火災用(電気器具、機械類、感電のおそれがある電気施設)

三角バケツの使い方

東京消防庁が開発した防災用バケツ。内部に間仕切りがあり、なかの水を数回にわけてまくことができる。

  1. バケツを抱え腰に引きつける
  2. 反動をつけて水を押し出すように、火に放つ
  3. 水は、5~6回にわけて出るようになっている

状況別・初期消火の仕方

⇒天ぷら油に火が入った

  1. ガスを止め、元栓を締める
  2. ぬれシーツやぬれ雑巾をかぶせたり、植木鉢の土をかける
  3. 蓋を手前からおおうようにかぶせる

⇒電気器具から火が出た

  1. コードをコンセントからはずし、電源を切る
  2. 水をかける
    ※電気こたつの場合、こたつふとんをはがさず、ふとんの上から水を

⇒石油ストーブを倒した

  1. 雑巾などで手を保護して引き起こす
  2. コックを締める、スイッチをオフにする
  3. 燃え広がったら、毛布やふとんなどでおおう
  4. 水をかける

火災(避難)

火事からの避難の仕方

(1)すばやく避難
※避難するときはドアを閉めながら

(2)引き返さない
※ベランダの横壁を破って逃げる
(壊れやすくできている)

煙のなかの逃げ方

(1)ぬれタオルやハンカチで口や鼻を押さえる
(2)靴をはく

(3)姿勢を低くする
(4)階段ではすみに鼻を突っ込むように
(5)呼吸は鼻から、小さく
※階段に残っている空気を吸いながら降りる

火災(救命処置)

負傷者の処置

  1. 負傷者を安全な場所に移す
  2. 意識や呼吸・脈の有無を確認する
  3. やけどの状態を確認する
  4. けがの応急処置をする

消防車・救急車が来るまで

  • 負傷者、病人、高齢者、子どもを優先に、安全なところに避難
  • 家族がそろっているか、確認する
  • 救急隊員から電話で、負傷者の応急処置の方法を指示されたら、落ち着いてしたがう
  • 現場がわかりにくい場合、わからいやすいように通りや近所に案内人を

消防車・救急車が着いたら

  • 逃げ遅れた人がいたら、いち早く知らせる
  • 火元やその他のわかっている情報を伝える
  • 消防隊の指示にしたがう
  • 消防隊の消火や救助のじゃまにならない場所にいる

携帯電話で119番通報をした場合

携帯電話から119番にかけると、現場以外の消防本部につながることがある。その際は、落ち着いて次のように対応する。

  • 通報している場所の住所と携帯電話番号を伝える
  • 最寄の目標物などを詳しく説明する
  • 最寄の消防本部へ転送された場合は、電話を切らずに待つ
  • 通報後しばらくは携帯電話の電源を切らずに、現場近くの安全な場所で待機する