令和4年5月2日更新
東京臨海病院のホームページをご覧くださりありがとうございます。
東京臨海病院は2002年(平成14年)に開設された、病床数400床の総合病院です。設立母体である日本私立学校振興・共済事業団が運営する唯一の職域病院であり、私学共済の加入者やご家族の医療・疾病予防を担っています。さらにもう一つの柱として、地域医療への最大限の貢献を掲げています。おかげをもちまして、今年4月に開設20周年を迎えることができました。この間住民や医療関係者をはじめ多くの方々に支えられたことに、改めて感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症に対しては、当院はクルーズ船での発生以降継続して診療を行い、江戸川区をはじめとする地域住民を中心に外来・入院の両面で貢献をして参りました。既に2年以上の長期間になっていますが、今後も積極的に診療を行う所存です。さらに新たな感染症の発生に備え、地域医療機関や医師会・行政と連携し、医療提供体制を整備して参ります。
ご存知のように2025年には団塊の世代が後期高齢者に達し、わが国は超高齢化社会を迎えます。これに対応して各医療機関は、その機能を明確化し役割分担することが求められています(地域医療構想)。その中での当院の役割は、いわゆる「急性期医療」の担い手として、入院を中心としたより専門性の高い高度な医療の提供することです。従って今後紹介・逆紹介などを通じて、地元の医療機関(かかりつけ医)との連携を一層深める所存です。また当院では「臨海ネット」という医療情報システムを導入し、患者さんの同意の下、かかりつけの先生が当院の電子カルテを閲覧することが可能となっています。このようなシステムの活用などを通じ、地域の中で患者さんがより安心して医療を受けられる環境づくりを目指します。そして患者さんには、是非「かかりつけ医」をもって頂きたいと改めてお願い申し上げます。
以上のように医療を取り巻く環境は常に変化していますが、その中で当院が一貫して注力してきたのは、救急医療とがん診療です。24時間体制で二次救急医療(内科系・外科系・小児科・産科)に取り組んでいます。急激な体調変化で困ったときには、いつでも当院にご相談ください。さらに災害拠点病院として、地元医師会と協力して災害時にも医療を提供する準備を整えています。
誰もががんに罹患する可能性がある現代において、がん診療における地域の医療機関の役割は増大しています。当院は東京都がん診療連携協力病院として、根治的な外科治療をはじめ、化学療法や放射線療法、さらに緩和ケアまで幅広いがん診療に対応できるスタッフ・機器を整え、がん患者さんが長期にわたり安心してがんと共生できるように、多職種がチームとなりサポートに努めています。
さて、今年度より「脊椎脊髄・人工関節センター」と「脳卒中センター」を開設しました。当院では初めての、複数の診療科や多職種の力を合わせたセンター化となります。また乳腺外科の独立をはじめ、多くの診療科の体制を充実させることができました。このホームページにて、その内容を是非ご確認ください。そして当院が常に最も重視しているのは「医療の質」であり、診療体制の充実もその一環です。ホームページにはQIとしてその一端を開示していますので、こちらもご覧ください。
このホームページを通じて多くの皆さまに東京臨海病院を知って頂き、少しでも役立つことを願っています。