病院のご案内Hospital services

病院長ご挨拶

令和6年6月14日更新

病院長 臼杵 二郎(うすき じろう)

病院長 臼杵 二郎(うすき じろう) 東京臨海病院のホームページをご覧くださりありがとうございます。 東京臨海病院は2002年(平成14年)に開設され、既に22年が経ちました。この間、地域の皆さまや医療関係者をはじめ多くの方々に支えられ、運営できたことに心より感謝申し上げます。当院は日本私立学校振興・共済事業団が運営する職域病院として、私学共済の加入者やご家族の医療、疾病予防を担っています。そしてもう一つの柱として、地域医療への貢献を掲げています。 2025年問題として知られる超高齢化社会に対応し、各医療機関は機能の明確化を求められています。その中での当院の役割は「急性期医療」であり、入院を中心により専門性の高い高度な医療を提供することです。この実現に向け、紹介・逆紹介を通じて地元の医療機関(かかりつけ医)との連携を深める取組みを行い、昨年8月には「紹介受診重点医療機関」となりました。外来機能をより専門性の高いものに特化する、新たな国の制度です。そこで当院を初めて受診の際は、かかりつけ医を通じての紹介受診をお願い申し上げます。また病状が安定した方はかかりつけ医への逆紹介を促進しています。このような背景をご理解いただけますようお願い申し上げます。さらに入院機能を含めた地域への貢献を強化し、「地域医療支援病院」の承認を目指し、病院全体で取り組んでいます。今後もかかりつけ医や介護施設などとの連携を強化し、患者さんが地域で安心して生活できることを目指します。 2019年末に始まった新型コロナウイルス感染症に対しては、当院はクルーズ船での発生から継続して診療を行い、外来・入院の両面で最大限の貢献をしてきました。今年度には東京都との間で医療措置協定を締結し、第一種協定指定医療機関として新興感染症等に備え、地域の関係者と協力しながら医療提供体制を一層整備する所存です。 医療を取り巻く環境は常に変化していますが、その中で当院が一貫して注力してきたのは、救急医療とがん診療です。24時間体制で二次救急医療に取り組んでいます。急激な体調変化で困ったときには、いつでも当院にご相談ください。救急外来では紹介状があれば病状の把握が容易ですが、紹介状なしでの受診も可能です。なお小児科医の減少により、4月から夜間・休日の小児科救急は休止しています。ご迷惑をおかけしていますが、江戸川区唯一の小児科入院施設として、早期に小児救急が再開できるよう努めてまいります。 生涯で2人に1人はがんに罹患する時代となり、さらに診断や治療法の進歩もあり、がんの有病者数は増加傾向です。がん診療における地域の医療機関の役割は増大しています。当院は東京都がん診療連携協力病院として、最新の治療法から緩和ケアまで幅広いがん診療に対応できるスタッフ・機器を整えてきました。特に今年度は「がん相談支援センター」の強化を行い、患者さんやご家族、地域の方へのサポートを充実させたいと考えています。全てのがん患者さんが長期にわたり安心してがんと共生できるように、多職種がチームとなりサポートに努めています。さらに併設の健康医学センターでは、がんの早期発見のための各種がん検診も行っていますので、是非ご利用ください。 当院のさまざまな取組に共通する特徴は、患者さんを中心に多職種が連携して行うチーム医療です。これからもチーム医療をベースに、当院の基本理念である「患者中心の病院とし、病院と患者の相互信頼に基づく医療の展開」の実現に邁進してまいります。