熱中症とは、熱にあたる(中たる)という意味ですが、温度だけでなく、強い日差し(日射)や湿度も影響します。高齢者と子供が熱に弱く、また、急に暑くなる日に起こりやすいのです。
夏のサッカー・野球や夏祭りなどの集団活動においては、休憩所を確保するなどの工夫が必要だ。前夜はアルコール厳禁、十分休養をとること。
気温30℃以上、湿度70%以上の日は特に要注意
熱中症の40%は屋内で起こっている。眠剤を服用する高齢者は眠る前に水分の十分な補給を。また、高齢者は温度に対する皮膚の感受性が低下して暑さを感じにくくなっている。
平成24年6月の熱中症における救急搬送状況が総務省消防庁から出された。全国における熱中症搬送は1,837人だった。
年齢分布をみると高齢者(65歳以上)が777人で42.3%と最も多く、次に成人(18歳以上65歳未満)が674人で36.7%だった。7歳から18歳までの少年が次に346人で18.8%だった。また、初診時の重症度では軽症が69.7%と最も多く重症は2.2%だった。
都道府県別人口10万人当たりの熱中症搬送人員は北が少なく南が当然多くなっており、沖縄県が最も多く6.17人で次に高知県3.79人、石川県3.68人の順だった。