無痛分娩
当院では1回以上の経腟分娩をご経験された方(経産婦)で、経腟分娩ができる方に対し、ご希望に応じて無痛分娩を行っています。

無痛分娩をご希望の方へ
当院での無痛分娩の麻酔方法
当院では背中に注射をする硬膜外麻酔を行います。
背骨にある「硬膜外腔」という場所に細く柔らかい管を入れ、麻酔薬を注入し、痛みを和らげる方法です。
お腹から下の痛みをとるので、意識ははっきりとしています。
子宮の収縮(陣痛)が痛くなくなるように麻酔をかけます。胎児には影響はありません。
原則として、日程を決めて予定入院の上で出産する「計画無痛分娩」を行います。
※水曜日限定で、9~17時まで無痛分娩を行います。
※時間内に分娩に至らない場合の麻酔の延長や、時間外の陣痛発来・破水時には無痛分娩はできません。
無痛分娩のメリット・デメリット
- メリット
- ・陣痛/分娩の痛みを和らげることができます
・リラックスした気持ちで出産にいどめます
・疲労感が少なく産後の回復が早いです - デメリット
- ・麻酔により陣痛が弱まり、分娩が長引き、吸引分娩や鉗子分娩になる割合が高まります
・一時的に以下の様な合併症を引き起こす可能性があります
(下半身の感覚低下・血圧低下・尿意の消失)
・まれではありますが以下のような合併症を引き起こす可能性があります
(頭痛・局所性麻酔薬中毒・感染・血腫・神経損傷)
★無痛分娩/麻酔には様々なリスクが伴います。
ご自身で理解したうえで、分娩方法をお選びいただきたいと考えています。
無痛分娩の費用について
令和7年9月11日更新
- 無痛分娩費用 15万円
東京都無痛分娩費用助成事業の対象医療機関となった場合、要件を満たす方は上記のうち10万円が助成対象となります。
※分娩の結果にかかわらず、麻酔の処置を開始した段階で無痛分娩の費用が発生いたします。
※無痛分娩の費用を請求する場合は領収書と明細書を発行いたします。
※費用の詳細については、当院医事課へお問い合わせください。
【助成対象】
分娩予定日が2025年10月1日以降であり都内自治体で妊娠の届出を行い、母子健康手帳の交付を受け、以後助成金の申請日まで継続して都内に住民登録がある方が出産後、都に申請することで助成対象となります。
その為、都内に住民登録があっても、都外自治体
で妊娠の届出を行い、母子手帳の交付を受け、その後、都内に住民登録を移した場合は助成の対象外となります。
お申し込みについて
1.妊娠初期の助産師外来を受診後、その次回の妊娠16週前後の妊婦健診で希望を受け付けします。(以降、いつでも申し込みは可能ですが、予約が埋まった場合はキャンセル待ちになります。)
2.妊娠34~35週に、血液検査・レントゲン検査を行います。
3.妊娠36週に麻酔科医師の診察と説明を受け、ご理解いただいた上で、同意書にサインをいただく必要があります。(同意書の提出後でも無痛分娩を撤回・キャンセルすることはできます。)
入院後の流れ
- (前日/火曜日)
- ・無痛分娩予定日の前日14時までにご入院いただきます
・入院後、血液検査と胎児心拍モニター検査、および診察があります
・食事制限は特にありません(当日0時以降は絶食となります) - (当日/水曜日)
- ・当日は6時より準備が始まります
・診察後、分娩誘発の準備や分娩誘発剤(子宮収縮剤)の投与を開始します
・9時頃に硬膜外カテーテルを留置します
・陣痛が発来し、痛みを伴う感覚が出たら麻酔薬を開始します
※詳細は入院前、入院後に説明します
無痛分娩の注意点
以下の方は、安全上の理由で無痛分娩を行えません。
- 無痛分娩の説明に対し、ご理解・同意を得られない方
- 血液凝固機能異常がある方
- 発熱/感染症の疑いがある方
- 硬膜外カテーテル挿入が困難な方
- BMI>30以上の方
- 非妊娠時より体重がプラス15kg以上増加した方
- 宗教/信条を理由として男性医師の診察・処置が受けられない方
- 日本語が話せない方(立ち会いする夫が日本語対応できる場合は可能)
- その他、医学的な理由で無痛分娩ができない場合があります
当院の無痛分娩への取り組み
令和7年9月22日更新
当院では安全な分娩を心がけ、万全の体制で対応いたします。
産婦人科医・麻酔科医により管理させていただきます。
JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議)の「無痛分娩取扱施設のウェブサイトにおける『自施設の診療体制に関する情報公開』」はこちらから↓↓

勤務医師
令和7年9月11日更新
| 常勤医 | 非常勤医 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 産婦人科医師数 | 5名 | ー | 5名 |
| うち麻酔科標榜医資格を有する産婦人科医師数 | ー | ー | ー |
| 麻酔科医師数 | ー | 1名 | 1名 |
| 合計 | 5名 | 1名 | 6名 |
医師紹介
令和7年9月30日更新
産婦人科医師
部長
無痛分娩麻酔管理者
安藤 智| 出身医局 | 昭和大学医学部産婦人科学教室 |
|---|---|
| 資格 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 日本周産期・新生児学会周産期専門医(胎児・母体) 臨床研修指導医 母体保護法指定医 |
| 麻酔研修歴 | 昭和医科大学病院 麻酔科研修 |
| 講習会受講歴 | JALA カテゴリーA講習(2025年6月4日) J-MELS ベーシックコース講習(2025年7月13日) J-MELS カテゴリーB講習(受講予定) |
| 専門・研究分野 | 周産期分野(特に分娩) 産婦人科一般(開腹手術) |
医員
小暮 剛太| 出身医局 | 昭和大学産婦人科 |
|---|---|
| 資格 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 |
| 専門・研究分野 | 産婦人科一般 |
医員
宮田 康一| 出身医局 | 昭和大学産婦人科 |
|---|---|
| 資格 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 日本医師会認定産業医 臨床研修指導医 |
| 専門・研究分野 | 産婦人科一般 |
医員
大森 麻綾| 出身医局 | 昭和大学産婦人科 |
|---|---|
| 資格 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 J-MELS ベーシックコース修了 J-MELS アドバンスコース修了 新生児蘇生法(NCPR)Aコース 緩和ケア研修会修了 |
| 専門・研究分野 | 産婦人科一般 周産期分野 |
医員
根本 碧| 出身医局 | 昭和大学産婦人科 |
|---|---|
| 専門・研究分野 | 産婦人科一般 |
麻酔科医師
医員(非常勤)
吉田 由惟| 資格 | 日本麻酔科学会認定麻酔科指導医・専門医 麻酔科標榜医 日本専門医機構認定麻酔科専門医 |
|---|---|
| 講習会受講歴 | J-MELS ベーシックコース講習(2020年1月1日) J-MELS カテゴリーB講習(2023年2月5日) |
| 専門・研究分野 | 産科麻酔 産科救急 |
無痛分娩取り扱い実績
令和7年9月11日更新
【2024年4月1日~2025年3月31日】
| 全分娩取扱数 | 175件 |
|---|---|
| 非無痛経膣分娩件数 | 101件 |
| 無痛経膣分娩件数 | 9件 |
| 帝王切開分娩件数 | 65件 |
無痛分娩の標準的説明文書
令和7年9月11日更新
無痛分娩の標準的の方法
令和7年9月11日更新
分娩に関連した急変時の対応
令和7年9月11日更新
超緊急CS危機対応シュミレーション・局麻中毒対応シュミレーション・病棟内BLS実施歴
令和7年9月11日更新
- 1回目:2025/6/5 17:00~18:15
- 参加者:産婦人科医師・研修医・外科当直医師、産婦人科病棟NS、MW、手術室NS、ICUNS、管理師長
- 以降10月・2月実施予定
- 2025年5月 病棟内BLS実施
2025年5月 局麻中毒含め 麻酔合併症勉強会実施
日本産婦人科医会偶発事例報告
令和7年9月11日更新
自主点検表
令和7年9月29日更新
当院では、平成30年に厚生労働省が無痛分娩の安全な提供体制の構築に向けた作成「無痛分娩に取扱施設のための、『無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言』に基づく自主点検表」の項目を東京都無痛分娩費用助成事業の猶予項目以外すべて満たしております。
出産なび
令和7年9月11日更新



