令和4年度 日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 722 268 302 383 608 1052 1196 2196 1618 260
・年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示しています。
・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定しています。
 
 当院は病床数400床の急性期総合病院で、多くの専門医を擁し、科学的根拠に基づいた医療(エビデンス・ベースト・メディスン)を基本とし、それぞれの患者さんに適した医療を選択し提供しております。
 また、地域医療に欠かせない24時間体制の内科系・循環器系・外科系・小児科・産科の二次救急医療を担っております。
上記の表では、年齢階級が上がるごとに患者数が増えていくことがわかりますが、小児患者が多いのは地域の小児医療の需要が高いことがうかがえます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内分泌代謝・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 18 16.11 14.28 5.56 62.61
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.43 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - 10.80 - -
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり - - 18.69 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.61 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 当院では未治療の糖尿病患者の教育入院が主でした。近隣のクリニックからのご紹介、当院の他科での術前に発覚した未治療の糖尿病に対してインスリン療法を導入する症例が多いです。次に近隣のクリニックや病院からのご紹介で糖尿病の急性合併症である糖尿病性ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群などICUでの管理が必要な症例が多いです。最近は希望があれば持続血糖測定器の導入も同時に行っています。その他、下垂体疾患や副腎疾患の負荷試験の入院も行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 91 3.19 3.04 1.10% 68.02
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 72 4.83 4.26 0.00% 67.24
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 69 4.86 4.65 0.00% 63.33
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 65 20.29 24.17 10.77% 80.54
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 47 17.51 17.54 2.13% 80.68
 循環器内科における上位の5疾患は、昨年とほぼ同様でした。最も多い入院は、狭心症に対するカテーテル検査・治療でした。当院では、検査入院は2泊3日、治療の場合は3泊4日の入院で行っています。患者さんの負担軽減を考慮し、多くの場合は手首から行い、検査と治療を同日で完結できるように行っています。
 頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション治療)も徐々に増加しており、患者さんの症状緩和に貢献しています。
 心不全患者さんも高齢化などの影響により年々増加してます。原因となっている心臓病の検査や治療を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 193 3.04 2.64 0.00 68.45
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 61 12.48 8.94 3.28 70.44
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 57 4.00 8.36 0.00 77.18
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 53 6.45 7.63 1.89 69.74
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 40 12.93 13.34 10.00 59.48
 高齢者の健康意識の変化に伴い、高齢者の大腸ポリープ切除目的の入院や大腸内視鏡検査入院が多くなっていると思われます。高齢化による胆管結石、胆管炎が増えていると思います。さらに胆管膵管の内視鏡治療を行える施設として、近隣施設に知られるようになったことも影響していると思います。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 106 3.46 3.05 0.94 72.79
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 58 18.60 18.57 3.45 70.12
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 53 8.49 8.60 1.89 70.79
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 39 16.59 13.49 7.69 74.67
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 21 21.43 21.11 23.81 80.62
 当院呼吸器内科は3名の呼吸器内科専門医と1名の呼吸器内科専攻医が常勤で在籍し、最新の設備とエビデンスを用いて、あらゆる呼吸器疾患に対応できると考えております。その中でも、全国的に高齢の肺癌患者さんが増加していることに伴い、当科でも比較的高齢者の肺の悪性腫瘍、主に肺癌の検査、診断、治療に関する入院が最多になっております。肺癌の確定診断をつけるためには、経気管支肺生検法(気管支鏡検査)やCTガイド下肺生検などを行っていますが、その際は、患者さんの要望にあわせ、クリニカルパスを用いてなるべく迅速かつ安全、確実に診断が付くように、数日間の短期入院としております。
 肺癌の治療には、主に手術や放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)などがあります。幸い当院では、がん専門のスタッフと最新の施設(放射線治療室、化学療法室など)が充実しており、個々の患者さんにとって最適の治療方針を、患者さんの希望を中心として、放射線治療科専門医、緩和ケア専門医やがん専門の看護師などと横断的かつ頻回に治療方針を相談、決定し、診断から治療、緩和治療まで切れ目のないがん治療が可能となっております。
 令和4年度からは2名の呼吸器外科専門医と1名の呼吸器外科専攻医が赴任し、肺癌や気胸で手術適応の患者さんは、ほとんどすべての患者さんに対して当院で手術を行っており、転院率は極めて低くなっております。また、化学療法(抗がん剤治療)の患者さんは、始めの1コースは安全のために入院で治療を行っておりますが、なるべく短期入院とし、2コース目以降は外来化学療法室にて外来治療での継続ができる体制をとっています。
 また、当院では難治性疾患である間質性肺炎の研究、臨床を積極的行っており、患者さんの割合が高くなっております。専門医による間質性肺炎外来もあります。疾患特異性から平均在院日数がやや長くなっておりますが、急性期の治療が終了して、ある程度病状が安定し、慢性期に移行した患者さんは、難治性かつ経過も長い疾患でもあるため、早めの退院(通院治療)または転院を心がけています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx4xx 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 37 9.89 16.50 5.41 48.62
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 20.67 18.58 16.67 73.42
010170xx99x00x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 10.83 15.00 0.00 79.25
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし 10 9.50 14.51 0.00 46.40
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 7.60 7.33 0.00 64.60
 免疫介在性・炎症性ニューロパチーの治療と変性疾患の治療が主体となりました。
 新型コロナウイルスのパンデミック下でも総数の減少は認めませんでした。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 18 12.22 13.82 0.00 70.22
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 8.56 11.77 0.00 56.88
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 10.14 7.59 0.00 69.93
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.61 - -
110290xx99x0xx 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2なし - - 14.44 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 新患紹介患者の緊急導入や心不全を合併する慢性腎不全の急性増悪からの透析導入では、導入後に内シャントを作製するため、入院期間が必然的に長くなる。一法、待機的に内シャント作製目的で入院する患者さんは教育入院もかねて4~5日間の入院としている。                                                               ネフローゼ症候群や急速進行性糸球体腎炎の患者さんの場合は腎生検と前後してステロイドホルモンや免疫抑制薬の治療を開始するため入院期間は1ヶ月以上となる。一方、IgA腎症の場合は、腎生検目的で一度入院し、結果が出てから、ステロイドパルスなどの治療を3日間2ヶ月おきに繰り返し、外来で中等量のステロイドを使用するなど、入院期間の短縮に努めている。                                                                                                              糖尿病を合併する患者さんは急性腎盂腎炎を合併すると敗血症となることが多く、DICを合併するなど、入院が長期化しやすい。                                   急性腎不全は、原因治療を行い改善傾向が認められれば、早期に外来フォローとし、入院期間を短縮するよう努めている。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 88 1.03 2.09 0.00 4.16
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 73 4.55 6.05 1.37 3.60
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 69 4.87 5.89 0.00 1.51
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 61 3.08 5.70 0.00 3.72
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 30 5.67 6.13 10.00 0.00
 2022年は小児の急性呼吸器/消化管感染症が再び認められるようになり、喘息、気管支炎や脱水、胃腸炎などの入院も増えました。さらにアレルギー専門医による専門外来があり、近隣からの依頼も含め経口食物負荷試験を安全最優先に行いました。当科では、以前から当直医師の確保、常勤医への負担軽減、当直翌日の勤務時間短縮、女性医師の働き方支援などをすすめ、江戸川区唯一の小児科入院施設として24時間365日の小児救急対応を行ってきました。そうしたなか、近隣の医療機関から小児の急性/慢性疾患をたくさんご紹介いただき、常勤/外勤医の協力の下、入院/外来診療をおこない、専門外来の充実も進めて参りました。また当院では診療が難しい場合は、迅速に3次医療機関での高度医療をお願いしてまいりました。しかし、コロナ対応で小児病棟閉鎖/縮小や小児診療スタッフの制限/退職、小児科医師確保の困難のため、小児入院施設の維持が大変厳しい状況となっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 92 5.78 4.59 0.00 68.58
060035xx99x8xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 77 2.87 4.65 0.00 68.97
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 65 5.06 5.46 0.00 60.20
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 53 2.96 4.44 0.00 73.91
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 46 2.87 4.38 0.00 70.48
 当院外科では消化器癌の手術とその後の抗癌剤治療を中心に行っています。令和4年度は胃癌、大腸癌が中心で併せて120例ほどの悪性腫瘍の手術を行っています。良性疾患の手術も多く令和4年度は鼠径ヘルニア、胆嚢結石症、内痔核などの肛門疾患は併せて250例ほどの手術を行いました。また、大腸癌、胃癌症例は手術後に抗癌剤治療を行うことが多く、抗癌剤の点滴のために静脈内持続注入用植込型カテーテルの設置手術も行っております。合併症を少なくするように努力し、在院日数を減らす取り組みをしております。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 51 9.47 9.99 0.00 61.66
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 32 5.88 5.67 0.00 58.16
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 14 2.00 6.45 0.00 56.14
090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 定義副傷病なし 12 2.42 3.85 0.00 61.67
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 10 10.00 9.71 0.00 64.50
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 55 10.20 13.19 0.00 24.33
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 55 27.60 26.42 52.73 81.04
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 50 3.34 4.86 0.00 46.82
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 45 18.16 20.05 4.44 72.31
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 17.26 20.14 2.56 67.26
 当院では特に膝のスポーツ外傷を扱っており、前十字靭帯の再建手術が多くなっております。大腿骨近位部骨折に対しては早期手術、早期リハビリテーション開始を原則としておりますが活動性の再獲得に時間を要することが多いため、術後2週程度の時期でのリハビリ病院転院を勧めています。
椎間板ヘルニア手術に関しては内視鏡手術など低侵襲手術を行うことで早期退院につなげています。変形性関節症によりQOLの低下が認められる場合は、人工関節置換術を行い、より質の高い生活を送れるよう治療しております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 20 2.15 2.90 0.00 72.50
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 4.22 4.72 0.00 42.44
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 17 3.41 4.50 0.00 51.65
080006xx97x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他の手術あり 手術・処置等2なし 12 4.50 9.34 0.00 79.75
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - 13.50 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 眼瞼下垂は日帰り手術でも行えますが、自宅での安静が難しい場合や自宅での処置に不安がある場合は1泊入院していただいております。
 悪性腫瘍は完全切除はもちろんとして、きれいに治すことに重きを置いております。最新の知見をもとに手術を行い、丁寧な手術操作で合併症を減らすことにより、在院日数を減らす取り組みをしております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 32 15.41 15.97 15.63 69.72
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 9.38 8.54 15.38 55.85
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 12 27.33 19.98 75.00 76.92
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 29.10 19.18 40.00 77.20
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 11.85 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 大きな変化はありません。
 脳梗塞の症例が相変わらず多いです。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 4.55 5.18 0.00 75.35
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等11,2あり 手術・処置等21あり - - 26.75 - -
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり - - 15.26 - -
050170xx97000x 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 11.29 - -
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 - - 2.66 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 心臓血管外科では、心臓大血管手術と末梢血管手術、末梢血管カテーテル治療を行っています。近年の高齢者社会の急速な進行により、心臓血管外科でも高齢者に対する治療が増加傾向にあります。さらに、併存疾患を多く有する患者の重症化も顕著で、心臓血管外科医だけでなく、心臓リハビリテーションなどを積極的に取り入れ、多職種が介入したチーム医療が必須となっています。また外科的治療だけでなく、カテーテル治療などを含めた患者にやさしい治療を行っています。そのような診療の工夫により患者の早期退院、早期ADL獲得、早期社会復帰を心がけています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 11.00 10.06 0.00 71.31
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 45 11.64 9.68 0.00 31.89
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 8.48 9.24 4.00 42.68
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし 12 23.42 22.66 16.67 70.50
040040xx97x01x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 12 14.50 16.38 0.00 72.75
 当院呼吸器外科では肺の悪性腫瘍(肺癌・転移性肺腫瘍など)の手術や気胸の手術・処置(胸腔ドレナージ等)を中心に行っています。また膿胸を中心とした感染症の処置や手術も積極的に行っています。膿胸はもともと状態の悪い患者さんが多く、さらに長期間の胸腔ドレナージを必要とするという疾患の特徴上、入院期間が長くなり、転院率も高くなる傾向があります。令和4年度から呼吸器外科スタッフを増員し、多くの患者さんを受け入れることが可能となりました。手術および外科的処置が必要な疾患は積極的に受け入れながらも、合併症を少なくするように努力し、在院日数を減らす取り組みをしております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 49 11.43 13.50 4.08 64.53
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 8.38 9.25 0.00 63.23
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.29 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし - - 28.56 - -
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.58 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 膿皮症は下肢の蜂窩織炎がほとんどで、平均在院日数は入院中の安静を順守することにより全国平均より短縮できていますが、患者層が高齢化した影響か、入院期間が昨年より更に伸び、リハビリ転院も数名いました。
帯状疱疹の入院患者数が例年の半分に減少しております。その他では薬疹が減り、皮膚の悪性腫瘍の手術目的の入院が若干増えました。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 108 3.49 2.45 0.93 70.82
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 72 5.35 5.29 0.00 55.76
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 33 8.06 6.85 0.00 70.91
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 28 2.68 4.11 0.00 70.29
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 26 5.96 7.20 0.00 63.46
 泌尿器科で最も多い入院は前立腺がんの検査を受ける患者さんです。前立腺がんマーカーであるPSAの検診での普及や高齢化等による本疾患の罹患率上昇などがその背景にあると考えられます。次いで多いのは、膀胱がんに対して内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TUR-BT)を受ける患者さんで、地域の中核病院として多くの医療施設よりご紹介いただけていることが結果として現れているものです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 40 8.88 9.38 0.00 34.40
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 25 4.84 4.27 0.00 64.48
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 24 7.25 5.98 0.00 48.38
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 22 10.64 9.27 0.00 46.05
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 18 6.78 6.04 0.00 38.67
 子宮筋腫、卵巣腫瘍などの良性腫瘍に対する手術は開腹手術を基本としていますが、腹腔鏡下手術による手術も近年増加しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 65 2.00 2.63 0.00 74.11
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 24 2.00 4.67 0.00 75.38
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - - 2.50 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 当院では白内障手術を中心に手術をしております。
 当院の強みとして、他科との連携が必要な患者さんにも安心して治療を受けて頂けます。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 67 5.94 5.69 0.00 37.12
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 49 5.37 6.23 0.00 48.06
030428xxxxxxxx 突発性難聴 38 7.76 8.56 0.00 60.45
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし 28 7.14 8.15 0.00 33.89
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 24 8.08 8.81 0.00 48.71
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 10 - 45 40 22 1 8
大腸癌 13 34 92 116 206 176 1 7,8
乳癌 35 44 15 - - 16 1 6,8
肺癌 55 20 51 121 151 32 1 7,8
肝癌 - - - - 19 - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の5大癌のDPC退院患者の統計では内視鏡治療、手術、化学療法、放射線治療などで入院された症例が混ざって表示されています。
 統計上、初発のステージ不明数と再発症例が多くなっていますが、その中には繰り返し治療が行われる化学療法症例が多く含まれています。
 外科では、5大癌のうち、胃癌、大腸癌、肝癌に対して、手術を行っています。令和4年度(2022年4月1日から2023年3月31日)に退院した症例の手術数は、胃癌25例(うち鏡視下7例)、大腸癌65例(うち鏡視下45例)、肝癌2例(肝切除2例)です。
 乳腺外科では、乳癌に対して手術を行っています。手術数は90例です。
 消化器内科では早期の食道癌、胃癌、大腸癌に対して内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術(EMR)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD))、また肝癌に対して肝癌ラジオ波焼灼術(RFA)、肝癌エタノール注入(PEIT)を行っています。1人の患者さんに複数箇所の治療を行うこともあります。れわ4年度は、内視鏡治療を食道・胃癌(EMRまたはESD)30例、大腸癌(EMRまたはESD)14例、また肝癌に対するRFAを1例行っています。
 呼吸器外科では、肺癌の手術を行っています。令和4年度には肺癌66例の手術を行っています。
 放射線科では肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)を行っていますが、令和4年度は肝腫瘍に対して塞栓術は行っていません。
 また放射線治療科では、いろいろな癌の原発巣や骨転移など転移巣に対して放射線治療を行っています。令和4年度には他癌を含めた総数で208件(通常照射173件、強度変調放射線治療(IMRT)58件、定位放射線治療(SRT)6件)行っています。
 化学療法は、5大癌に対して、外科、消化器内科、呼吸器内科・外科、乳腺外科が行っています。化学療法には術前・術後化学療法として行う場合と、切除不能・進行再発例に対して行う場合があり、当院では状況により入院(令和4年度は他癌も含め外科316件、消化器内科222件、呼吸器内科371件:通常1人の患者さんに何回も治療が行われ、行われた回数を件数として表示しています。)と外来(外科1081件、消化器内科320件、呼吸器内科519件)で行っています。この統計には入院の化学療法症例のみが含まれています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 13.63 56.75
中等症 58 16.41 77.14
重症 13 15.15 81.62
超重症 - - -
不明 - - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 当院呼吸器内科の方針として、肺炎は全身性の疾患であることから、早期診断、早期治療を基本とし、若年であっても入院加療を勧めております。そして、適切な抗菌薬を早期に短期間に充分量投与することにより、早期退院、自宅療養を目指しております。また、当院は江戸川区内で唯一呼吸器専門医が複数常勤している総合病院であることもあり、他院で診断または他院入院中に難治性、重症化し当院に転院や搬送になるような患者さんも多くなっております。さらにコロナ肺炎またはコロナ感染を契機に悪化する肺炎患者も増えていることもあり、ADROP3点以上の重症又は超重症の患者さんが増加しております。重症度が高いほど、平均年齢も高く、平均在院日数が増える傾向があることから、高齢者の肺炎はより難治化、重症化しやすいことが推測されます。併存症がある重症、超重症肺炎患者さんも、他科や他職種とのチーム医療により高度かつなるべく短期間の集学的治療を行っております。
 当院呼吸器内科では、患者さんファーストで治療しており、御本人、御家族が退院(転院)後も安心して生活できるように、入院中から患者さん、家族に寄り添ったきめの細かい治療を心がけています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 108 22.00 74.24 25.76
その他 24 25.29 69.58 6.82
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 脳梗塞が主となっている傾向は、変わりません。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 59 1.71 2.54 0.00 65.17
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 54 4.63 3.50 0.00 68.17
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 27 4.19 9.30 0.00 80.78
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 26 0.08 10.42 3.85 69.31
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 18 0.00 13.83 5.56 66.17
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 最も多い手術は、経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション治療)でした。心房細動患者さんへのカテーテルアブレーションの成績向上により適応症例が増加しています。特にクライオバルーンアブレーションは、治療時間の短縮と低い合併症発生率が見込まれます。
 経皮的冠動脈ステント留置術は、冠動脈が狭窄や閉塞をきたした場合に、カテーテルという細い管を心臓まで通して病変部分をバルーン(風船)やステント(金属製の網目状のチューブ)を用いて拡張する方法です。急性心筋梗塞・不安定狭心症においては、緊急で迅速な心臓カテーテル治療が必要であるため、24時間365日対応できる体制で行っております。
 徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術も増加しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 178 1.26 1.52 1.12 69.02
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 48 3.25 12.65 6.25 77.31
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 43 1.23 1.19 0.00 66.95
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 27 3.37 7.70 0.00 69.96
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 25 3.84 9.64 8.00 64.20
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 消化器内科の治療入院では大腸内視鏡的粘膜切除術が常に1位です。内視鏡治療を積極的に行っていることが、近隣施設に知られるようになり、内視鏡的胆道ステント留置術、内視鏡的乳頭切開術などが増えていると思います。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 16 5.50 7.81 0.00 68.13
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K2762 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) - - - - -
K6121ロ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 当科では、透析用の内シャントの作製が最も多いが、心機能不良で自己血管が不良の患者さんの場合、長期留置カテーテルを設置している。                          緊急透析導入となり、内シャントの作成後の発達に時間がかかる場合、暫定的に長期留置カテーテルを挿入し、外来透析とし、内シャント穿刺可能となった時点で、再度、カテーテル抜去のために入院とするなど、入院期間の短縮に努めている。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 90 1.58 3.39 1.11 68.58
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 54 1.69 4.54 0.00 62.52
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 45 5.02 11.44 0.00 71.00
K7434 痔核手術(脱肛を含む。)(根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴わないもの)) 37 1.03 2.97 0.00 61.19
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 28 0.14 4.04 0.00 72.00
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 当院外科では胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍手術と鼠径ヘルニア、胆石症、痔核といった良性疾患の手術を行っています。消化器癌の手術や胆石症の手術は腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行っており、良好な成績を上げています。合併症を少なくするように努力し、在院日数を減らす取り組みをしております。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 32 1.03 3.84 0.00 58.16
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 28 1.07 6.68 0.00 61.32
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(胸筋切除を併施しない) 15 1.00 8.07 0.00 64.93
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 15 0.33 1.27 0.00 54.00
K4742 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 87 2.01 14.82 5.75 71.49
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 57 1.86 4.58 3.51 53.98
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 48 4.71 15.83 31.25 70.46
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 44 1.00 8.48 0.00 23.77
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除 41 2.29 14.83 12.20 72.63
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 人工関節全置換術では股関節周囲の筋ダメージを少なくするため前方アプローチを採用し原則的に術翌日より歩行訓練を開始しており術後2週程度で自宅退院できます。椎間板ヘルニアでは手術の低侵襲化を目指し、内視鏡下手術を導入しており、手術当日から離床が可能であり術後早期に退院が可能です。骨折に対してはできる限り受傷後早期に手術治療を行い術前のADLを回復できるように努めております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 16 0.00 1.19 0.00 73.44
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 10 0.90 4.10 0.00 51.20
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 10 0.7 2.40 0.00 54.50
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 軟部腫瘍は筋肉より深部に存在する良性腫瘍で有り、大部分は脂肪腫です。極力筋肉を切らずに腫瘍を摘出することにより、術後の疼痛や機能傷害を減らして術前のADLに少しでも早く回復するよう心掛けております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 24 6.88 30.08 12.50 65.63
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 20 2.70 16.20 20.00 77.85
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 10 7.9 13.80 10.00 76.60
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 脳腫瘍は、若干減少していますが、血管内治療の症例が増えています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 21 1.67 1.86 0.00 76.14
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) - - - - -
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 心臓血管外科では、心臓大血管手術と末梢血管手術、末梢血管カテーテル治療を行っています。近年の高齢者社会の急速な進行により、心臓血管外科でも高齢者に対する治療が増加傾向にあります。さらに、併存疾患を多く有する患者の重症化も顕著で、心臓血管外科医だけでなく、心臓リハビリテーションなどを積極的に取り入れ、多職種が介入したチーム医療が必須となっています。また外科的治療だけでなく、カテーテル治療などを含めた患者にやさしい治療を行っています。そのような診療の工夫により患者の早期退院、早期ADL獲得、早期社会復帰を心がけています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 50 6.04 4.76 0.00 32.80
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 31 2.65 9.29 0.00 72.06
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 15 2.47 6.93 0.00 69.67
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 14 2.36 12.36 0.00 73.79
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

 当院呼吸器外科では肺の悪性腫瘍(肺癌・転移性肺腫瘍)や気胸に対する手術を中心に行っています。令和4年度から呼吸器外科スタッフを増員したことにより、いずれの手術もほぼ全ての症例で胸腔鏡を用いた低侵襲な手術を行い、良好な成績を上げています。気胸に対する肺嚢胞手術は術前日数が長くなる傾向がありますが、多くの気胸の症例では緊急入院となり、予約外の緊急枠での手術になることが多いためです。単孔式胸腔鏡下手術(1つの小さな傷で行う手術)などの新しい低侵襲手術を積極的に取り入れながらも、安全性と根治性を追求し、早期社会復帰を可能とする手術を目指しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 75 1.73 5.12 0.00 71.19
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 72 1.89 2.46 0.00 55.76
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 61 1.07 3.98 1.64 68.07
K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 19 1.95 3.95 0.00 73.11
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 18 0.00 1.00 0.00 53.56
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 泌尿器科で最も多い手術は、膀胱がんに対する内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TUR-BT)となっております。地域の中核病院として多くの医療施設より患者さんをご紹介いただき、これを受け入れております。なお当院では合併症がより少ないとされる灌流液に生理食塩水を用いる手技を採用しています。また、がんの広がりをより確実に把握し完全切除を可能とするため、アラグリオという薬剤による前処置のもとに手術を行っております。次いで多いのは尿管ステント留置術ですが、主として尿路結石関連の手術や感染合併などに対して行っております。当院は体外衝撃波結石破砕機と内視鏡による破砕術の設備を兼ね備えており、近隣をはじめ、多くの医療施設より患者さんをご紹介いただいており、症例数は年々増え続けております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 35 1.09 7.06 0.00 34.97
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 25 1.00 5.20 0.00 48.24
K8882 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 20 0.90 4.90 0.00 38.70
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 18 1.11 7.89 0.00 31.78
K877 子宮全摘術 17 1.88 7.59 0.00 52.47
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 分娩における安全性を重視しており帝王切開等は近年増加傾向にあります。
 腹腔鏡による子宮全摘術や卵巣手術が増加傾向です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 89 0.00 1.00 0.00 74.45
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

 当院では白内障手術を中心に手術をしております。
 当院の強みとして、他科との連携が必要な患者さんにも安心して治療を受けて頂けます。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 39 1.18 7.26 0.00 18.56
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 31 1.00 3.29 0.00 49.52
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 26 0.00 4.81 0.00 30.88
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 19 0.95 3.58 0.00 46.63
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 30 0.35
180010 敗血症 同一 10 0.12
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
 新型コロナウイルス感染症の患者における凝固異常の合併によるものが多数を占めており、パンデミックの影響が大きかった。
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