平成28年度 日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 1,243 304 356 570 938 1,025 1,711 2,055 1,131 176
・年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示しています。
・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定しています。
 
当院は病床数400床の急性期総合病院で、25の診療科を標榜しております。多くの専門医を擁し、科学的根拠に基づいた医療(エビデンス・ベースト・メディスン)を基本とし、それぞれの患者さんに適した医療を選択し提供しております。
また、地域医療に欠かせない24時間体制の内科系・外科系・小児科・産科の二次救急医療を担っております。
上記の表では、年齢階級が上がるごとに患者数が増えていくことがわかりますが、小児患者が多いのは地域の小児医療の需要が高いことがうかがえます。 
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2−1あり 副傷病なし 59 14.08 14.61 0.00% 58.92
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2−1あり 副傷病なし 14 15.79 14.91 0.00% 57.71
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2−なし 副傷病なし 12 17.00 13.78 0.00% 32.50
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2−1あり 副傷病あり - - 16.31 - -
100061xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2−1あり 副傷病なし - - 14.97 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
糖尿病教育入院に関して、入院中に糖尿病の知識を高めてもらうと同時に血糖コントロールを行い、糖尿病合併症検索を進めていきます。
常勤の糖尿病専門医、非常勤医師、看護師、菅理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士等コメディカルスタッフのチーム医療、眼科医師、必要であれば他科専門医と協力して糖尿病診療に取り組んでおります。
当院外来からでなく、地域連携として他クリニックからの依頼にて、2週間前後の教育入院を行い血糖コントロールをした上でお返ししております。
1型糖尿病は、多い疾患ではございませんが、劇症型・小児含め受け入れを行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2−なし 副傷病なし 93 4.88 4.71 1.08% 69.14
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2−なし 90 4.77 5.51 0.00% 60.31
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2−なし 副傷病なし 78 3.32 3.06 0.00% 65.73
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−2あり 副傷病なし 49 20.94 25.02 12.24% 78.96
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-2あり 手術・処置等2−なし 副傷病なし 48 3.33 3.22 2.08% 66.69
循環器内科において最も多い入院症例は、狭心症に対する心臓カテーテル検査、心臓カテーテル治療です。狭心症は、動脈硬化が原因で心臓を栄養する血管である冠動脈が狭窄や閉塞をきたす疾患です。冠動脈造影検査とは、手首や鼠径部の動脈からカテーテルという細い管を心臓まで通して造影剤を用いて冠動脈を撮影する検査です。冠動脈インターベンション治療とは、カテーテルで行う治療のことで、冠動脈の狭窄や閉塞に対してバルーン(風船)やステント(金属製の網目状のチューブ)を用いて病変部分を拡張する方法です。当院では、患者さんの負担軽減を考慮し、多くの場合は検査と治療を同時に行っております。通常は、検査2泊3日、治療3泊4日で行っております。
次に多いのは、頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術です。一般的にはカテーテルアブレーション治療と呼ばれ、頻脈の原因となる心臓内の異常な電気回路をカテーテルを用いて高周波(局所温度50〜60度)で焼灼する方法です。この治療により不整脈発作を起こさなくすることが可能です。当院においては、2泊3日から3泊4日の入院で治療可能です。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 61 2.74 3.00 0.00% 75.38
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2−なし 副傷病なし 58 13.31 11.06 0.00% 72.05
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−6あり 副傷病なし 50 3.66 4.48 0.00% 66.42
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2−なし 36 5.00 5.50 0.00% 46.67
060335xx99x00x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 35 11.51 11.00 2.86% 65.43
大腸内視鏡検査の普及、高齢者の健康意識の変化に伴い、高齢者の検査入院が増加していると思われます。高齢者の憩室炎、憩室出血の入院が増えています。高齢者の抗血栓薬、NSAIDS使用が増えていることも関係があるかもしれません。二次救急病院として胃腸炎に伴う、入院が多いと思われます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2−なし 71 18.17 19.92 7.04% 72.75
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-あり 手術・処置等2−なし 65 3.45 3.68 0.00% 66.92
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−4あり 副傷病なし 38 14.37 12.35 0.00% 66.74
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 28 25.21 21.25 10.71% 84.64
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 27 15.15 14.83 3.70% 72.93
呼吸器内科では、間質性肺炎の研究、臨床を専門にしているスタッフが常勤しているためもあり、間質性肺炎の患者さんの割合が多くなっております。疾患特異性からやや平均在院日数が長くなっており、急性期の治療が終了して、慢性期に移行した患者さんは、治療継続のため転院することもあります。
最近の肺癌の患者さんの増加に比例して、肺の悪性腫瘍、主に肺癌の検査治療に関する入院がそれに続いています。肺癌の確定診断をつけるために、経気管支肺生検(気管支鏡検査やCTガイド下肺生検)などを行っていますが、その際は、クリニカルパスを用いてなるべく迅速かつ安全、確実に診断がつくように、数日間の短期入院としております。
それに続く肺癌の治療に関しては、手術や放射線治療、化学療法は呼吸器外科や放射線治療科とも連携して診療しております。平均在院日数は、約15日であり、通院治療を希望している患者さんに関しては、積極的に外来治療の継続ができる体制をとっています。
肺炎、肺癌ともに、専門のスタッフと最新の施設が充実しており、化学療法や放射線治療などを行う患者さんの転院率は0%となっておりますが、緩和ケア治療が中心で、転院を希望する患者さんには、御希望に合った緩和ケア専門病院を紹介しております。
高齢者に多い誤嚥性肺炎は、その嚥下評価やリハビリも積極的に行っております。また、肺炎球菌ワクチンの接種や口腔ケアなど肺炎の予防にも力をいれています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2−4あり 副傷病なし 40 4.48 18.04 2.50% 47.20
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 37 13.68 18.71 5.41% 78.38
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 24 24.42 21.25 12.50% 79.50
010080xx99x00x 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 15 12.73 9.36 0.00% 40.40
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 12 6.00 5.24 0.00% 66.17
本年度、昨年度よりも免疫介在性神経疾患患者さんの入院が多くなり、疾患の進行による入院加療の頻度が増大したと考えられます。2位のパーキンソン病については、平均年齢の上昇による薬剤のコントロール不良の改善とリハビリテーションを目的に入院しておりますが、入院での治療効率が良好であることから、高い自宅退院率を保っております。また高齢化の影響で、嚥下機能障害による肺炎の患者数も上昇しており、平均年齢も年々上昇しており自宅に帰宅できる患者数が減少しております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2−なし 192 3.73 5.50 0.00% 4.76
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 110 5.62 5.79 0.00% 4.07
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 110 5.45 6.02 0.91% 0.83
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2−なし 副傷病なし 91 5.53 6.42 0.00% 3.48
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2−なし 72 6.60 6.09 0.00% 1.94
地域との連携を基本に、24時間365日体制で入院診療の紹介受け入れを行っています。感染症専門医、小児科専門医、アレルギー専門医が協働して、市中肺炎、喘息との混合感染、乳幼児を中心としたRSウイルス感染症に伴う肺炎・細気管支炎、小児喘息に対する治療を行っています。また嘔吐・下痢・脱水をきたしている症例も多数ご紹介いただき、その多くがウイルス性腸炎でした。なお院内感染予防には最大限の注意をはらっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−5あり 副傷病なし 184 2.99 4.42 0.00% 67.23
060040xx99x50x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−5あり 副傷病なし 111 3.05 4.50 0.00% 60.58
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−6あり 副傷病なし 73 3.11 4.41 0.00% 63.26
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−6あり 副傷病なし 51 3.45 4.48 0.00% 61.24
060040xx99x4xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−4あり 38 3.05 4.42 0.00% 68.34
当院では、消化器癌の抗癌剤治療を外科と消化器内科で行っています。近年、結腸癌・直腸癌は増加しており、それに伴い当院でも結腸癌・直腸癌手術が増加しています。そのため、抗癌剤治療を行う患者さんは増加しています。結腸癌・直腸癌に対する化学療法のなかには、48時間の持続点滴を要する治療が有り、当院ではそれらの治療を入院で行っています。その詳細は、結腸癌・直腸癌の術後にオキサリプラチンを含むFOLFOX療法やイリノテカンを含むFOLFIRI療法や結腸癌・直腸癌の再発に対してFOLFOX療法、FOLFIRI療法にベバシズマブを追加する点滴治療がそれにあたります。
入院で行うことで安全に治療を行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 59 32.54 27.63 50.85% 78.25
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 49 4.84 5.49 0.00% 41.98
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 36 24.58 20.57 13.89% 74.81
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 35 4.43 5.33 0.00% 24.63
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折 手術あり 副傷病なし 25 4.48 5.86 0.00% 35.08
大腿骨近位骨折に関しては、可及的早期の手術治療を原則としております。
受傷前の日常生活動作を検討して、メディカルソーシャルワーカーとの連携により、回復期リハビリテーション病院や介護施設への転院をすすめています。内科的合併症発症例やご家族の意向にあった転院先の施設確保が困難なケースがあり、入院期間延長の一員となっております。
脊椎骨折に関しては、保存的治療を原則としております。装具療法を行い早期離床、早期リハビリテーション開始により自宅退院を促しています。また、疼痛が遷延し活動性の回復が悪い場合には手術的治療も行っております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1-なし 副傷病なし 32 6.91 5.94 0.00% 55.97
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2−なし 30 15.43 8.78 0.00% 72.37
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−なし 29 5.31 5.80 0.00% 37.34
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 24 5.63 6.76 0.00% 35.25
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2−なし 12 24.67 26.28 8.33% 63.83
患者数、手術数1位の軟部腫瘍摘出術は、ほとんどが脂肪腫の摘出術になります。5,6cm以下の小さい脂肪腫は、日帰りの局所麻酔手術が可能ですが、筋肉内にある脂肪腫や7,8cm以上の比較的大きな脂肪腫は全身麻酔で摘出します。顔面損傷は頬骨骨折、鼻骨骨折の整復術がメインとなります。高齢者の転倒などによる受傷もありますが、スポーツ外傷や自転車事故などによる受傷の方が多く、比較的若い人が手術対象となります。その他の新生物(手術あり)は、術前に診断がついていない皮膚・皮下腫瘍切除術がメインとなります。摘出したものは病理検査で悪性腫瘍なのか良性腫瘍なのかの診断をつけますが、そのほとんどが良性腫瘍となります。皮膚悪性腫瘍はやはり高齢者に発症することが多く、平均年齢も他の疾患に比べて高いです。しかし、皮膚悪性腫瘍の予後は良く、手術のみで治療することがほとんどです。切除して病理検査で腫瘍が取り切れているか確認してから再建(欠損した皮膚・皮下組織の修復)することが多いため、他の手術よりも入院期間が長くなる傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2−なし 副傷病なし 28 16.39 11.83 10.71% 77.64
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−4あり 副傷病なし 18 16.83 16.54 16.67% 65.89
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし 15 6.60 7.52 0.00% 31.80
010010xx01x6xx 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2−6あり 12 25.42 67.84 8.33% 64.17
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−4あり 副傷病なし 12 18.08 20.18 16.67% 70.42
脳梗塞については、平成28年度もtPA適応の患者は5〜6件と決して多くはありませんでした。平成27年度の脳梗塞の件数は41件と平成28年度もほとんど件数は変わりありませんでした。
在院日数は、約1日ほど延びてしまいましたがリハビリテーションの早期開始、医療ソーシャルワーカー(MSW)の早期からの介入により在院日数を短縮すべく日々努力をしています。
硬膜下血腫についても同様に、在院日数が2日ほど延びました。平成27年度同様、高齢化に加えて認知症の加療、管理のために、環境調整を図る必要があるためです。引き続き、脳梗塞同様にMSWの早期介入により在院日数を短縮すべく努力しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2−なし 副傷病なし 20 6.75 5.85 0.00% 72.35
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 20 4.00 3.34 0.00% 72.45
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし - - 17.95 - -
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−1あり 副傷病なし - - 24.70 - -
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2−なし - - 12.74 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

心臓血管外科では、心臓疾患の治療も血管疾患の治療も同様に行っています。心臓、大血管の疾患では心筋梗塞、心臓弁膜症、胸腹部の大動脈瘤などですが、症例数の比較的多いものは表記診断群分類にもあるように、肺塞栓症の治療手技です。この処置は血管の処置に含まれます。このような患者さんは一刻を争う処置が必要な場合が多く、地域の病院から緊急に紹介されて来ることが多いため、すぐに当日から処置を開始できる体制を整えています。閉塞性動脈硬化症による下肢動脈の閉塞に対しても同様に、緊急対応を行える体制を整えています。
静脈瘤に関しては、主にレーザーによる血管内焼灼術を行っており、早期退院を心がけています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2−なし 32 12.44 12.73 0.00% 69.03
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2−なし 副傷病なし 23 10.13 10.09 0.00% 32.78
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2−なし 副傷病なし - - 9.14 - -
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2−なし 副傷病なし - - 31.34 - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 10.28 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

肺の悪性腫瘍の治療は、基本的に肺癌治療ガイドラインにそって行われます。呼吸器内科で肺癌で手術適応とされた場合や、診断未確定な状態(肺癌疑い)から術中肺生検→迅速病理診断で肺癌→根治手術という二つの流れがあります。術後病理診断結果によっては、術後補助化学療法を呼吸器内科に依頼する場合もあります。(この場合、再入院になります。)
気胸に関する治療は、初回発症は経過観察または胸腔ドレナージ(胸に管をいれる治療)をまず行います。この治療で改善しない場合、手術を検討します。基本的に再発時に手術お勧めすることにしていますが、社会的背景を考慮し、初発でも手術をお勧めする場合もあります。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 54 9.44 11.97 0.00% 54.26
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 33 8.48 8.96 0.00% 70.30
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1-なし 10 7.20 11.28 0.00% 51.70
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2−なし - - 30.11 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

急性膿皮症は下肢の蜂窩織炎が多く、入院中の安静を順守することにより全国平均より早く退院できていると思われます。平均在院日数が増えたのは高齢で糖尿病など合併症を伴って在院日数が多かった数名によるものと考えられます。帯状疱疹は抗ウイルス剤の点滴が7日間なので、その間に軽快して8日目に退院する例が多く、妥当な日数です。
紅斑症は結節性紅斑の入院がほとんどで、水疱症は類天疱瘡が主です。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−なし 82 7.38 7.44 0.00% 74.23
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1-なし 副傷病なし 66 5.89 5.83 0.00% 56.30
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1-なし 手術・処置等2−2あり 副傷病なし 34 6.62 7.85 0.00% 74.85
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 25 7.84 12.43 0.00% 61.68
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 15 5.07 7.08 0.00% 62.73
泌尿器科で最も多い入院は、膀胱癌に対する内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術、TURBT)を受ける患者さんです。原則として、表在性(腫瘍の筋層浸潤がない)腫瘍が対象です。
次いで多いのは腎盂、尿管結石に対する内視鏡手術(経尿道的尿路結石除去術、TUL)を受ける患者さんです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 110 11.12 10.05 0.00% 44.45
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−5あり 副傷病なし 98 5.10 4.92 0.00% 58.60
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2−4あり 副傷病なし 83 3.43 4.84 0.00% 60.27
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 64 10.97 9.88 1.56% 34.81
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 51 11.24 10.36 0.00% 41.31
当院における婦人科手術は、開腹術を基本術式としています。難易度の高い手術、例えば子宮内膜症による高度の癒着が認められる症例や、子宮頸部筋腫といった非典型的な子宮全摘術も完成された術式で安全に行われています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020180xx99x2xx 糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等2−2あり 19 2.00 2.65 0.00% 54.68
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2−あり - - 2.46 - -
020200xx99x4xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2−4あり - - 2.49 - -
020350xx99x1xx 脈絡膜の疾患 手術なし 手術・処置等2−あり - - 2.65 - -
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり - - 2.91 - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
眼科における入院症例で最も多いのは、白内障手術を受ける患者さんです。
当院の特色として、糖尿病・高血圧などの全身疾患を伴った患者さんに併発した白内障に対して手術を行うことが多く、術後の眼底病変に管理まで含めた治療を行っております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 73 8.74 8.12 0.00% 21.18
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 69 4.91 5.50 0.00% 31.43
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 38 5.66 7.47 0.00% 52.58
030428xxxxxxxx 突発性難聴 36 8.53 9.37 0.00% 54.19
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 30 5.50 7.28 0.00% 37.97
扁桃・アデノイドの慢性疾患は、慢性扁桃炎および睡眠時無呼吸症候群に伴う扁桃肥大やアデノイド肥大に対する手術加療目的の入院になります。扁桃周囲膿瘍や急性扁桃炎(手術無し)の入院は急性炎症に対して抗生剤等の点滴を行っていくための入院になります。慢性副鼻腔炎の入院は、つまり手術目的のための入院になります。医療連携で、前医での内服加療に抵抗性だった場合、手術目的に紹介された場合などです。また、突発性難聴の入院によるステロイド点滴加療を行っております。特に糖尿病を合併している場合には血糖をコントロールしながらのステロイド使用が必要になるために必ず入院加療となります。扁桃周囲膿瘍での入院においてはまずは入院し、切開排膿を行い抗生剤点滴にて症状を改善させます。退院後の方々は、順調に経過しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 32 - 22 35 51 12 1 7
大腸癌 21 104 151 145 249 192 1 7
乳癌 22 - - - 22 - 1 7
肺癌 21 - 32 79 81 - 1 6,7
肝癌 - - - - 15 26 1 6,7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
外科では胃癌、大腸癌、乳癌の手術を多く行っています。初発には手術の他に、術後補助化学療法施行入院も含まれていて、特に大腸癌では不明の多くは化学療法入院患者となっています。また大腸癌では再発例も多く、入院化学療法入院患者が多くを占めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 30 11.27 63.60
中等症 - - -
重症 61 14.15 72.00
超重症 - - -
不明 - - -
肺炎は、その原因や重症度も様々ですが、当院の呼吸器内科では比較的軽症から中等症の患者さんが多い傾向にあります。重症度が高いほど、平均年齢も高く、平均在任日数が増える傾向があることから、高齢者の肺炎は重症化しやすいことが推測されます。
その中でも、比較的軽症の成人市中肺炎の抗生剤治療などで入院する患者さんが最も多い状況ですが、その平均在院日数は約12日と全国平均より短い傾向があります。これは早期に肺炎を診断して、適切な抗生剤を短期間に充分量投与することにより、早期退院、自宅療養を目指していることに関係しております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 102 25.99 69.91 19.08%
その他 29 21.00 72.41 3.82
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
発症3日以内の患者さんを加療しております。比較的軽症であり自宅退院を達成しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 74 2.95 3.08 2.70% 68.82
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 72 1.26 2.56 0.00% 60.60
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 42 0.05 19.29 4.76% 64.86
K596 体外ペースメーキング術 25 0.16 13.12 8.00% 75.68
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 23 0.52 14.52 4.35% 68.70
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

循環器内科において最も多い手術症例は、経皮的冠動脈ステント留置術です。これは、心臓カテーテルによる治療法です。狭心症や心筋梗塞など、冠動脈が狭窄や閉塞をきした場合に、手首や鼠径部の動脈からカテーテルという細い管を心臓まで通して病変部分をバルーン(風船)やステント(金属製の網目状のチューブ)を用いて拡張する方法です。急性心筋梗塞・不安定狭心症においては、緊急で迅速な心臓カテーテル治療が必要であるため、24時間対応できる体制で行っております。
次にに多いのは、経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの)です。一般的にはカテーテルアブレーション治療と呼ばれ、頻脈の原因となる心臓内の異常な電気回路をカテーテルを用いて高周波(局所温度50〜60度)で焼灼する方法です。心房細動に対するカテーテルアブレーション治療を必要とする患者さんが年々増加しており、当院においても症例数が増加傾向です。昨年6月よりクライオアブレーションという新しい治療法を導入し、治療成績が向上しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 143 1.20 1.45 0.70% 68.32
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 52 3.27 20.08 3.85% 72.48
K654 内視鏡的消化管止血術 28 0.18 13.11 7.14% 71.36
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 26 1.08 8.19 0.00% 70.38
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 24 5.13 9.58 0.00% 71.38
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

大腸内視鏡検査の増加に伴い、ポリープ切除患者が増えています。高齢者の総胆管結石が増加していること、胆膵悪性腫瘍も増加傾向であること、近隣の病院で胆道内視鏡治療ができる施設が少ないことから、内視鏡的胆道治療である胆道ステント留置術が増えています。当院は二次救急病院でなおかつ、東京都地域救急医療センターの東京ルール固定病院であることや日本消化器内視鏡学会指導医、専門医が豊富であることから内視鏡的消化管止血術を行う患者が多いと思われます。高齢者の抗血栓薬、NSAIDS使用が増えていることも影響があると思います。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 11 20.73 21.91 45.45% 74.82
K386 気管切開術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの - - - - -
K142-21 脊椎側彎症手術 固定術 - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

神経難病の在宅および施設入所患者さんの、胃瘻および腸瘻の交換を入院で行っております。合併症もなく自宅および施設に帰宅しております。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術 18 2.50 4.56 0.00% 1.89
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 10 0.00 2.60 0.00% 1.00
K653-2 食道・胃内異物除去摘出術(マグネットカテーテルによるもの) - - - - -
K226 眼窩膿瘍切開術 - - - - -
K3691 咽頭異物摘出術(簡単) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
耳鼻科専門医、感染症専門医、小児科専門医が協力し、呼吸器感染や不明熱で入院し、中耳炎を併発した症例に鼓膜切開を行っています。いずれも乳幼児が中心で、解熱し機嫌が改善、摂食や睡眠などの日常生活が可能となり次第退院としています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 92 2.17 3.79 1.09% 66.12
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 51 2.25 5.00 0.00% 55.12
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 36 1.92 5.36 0.00% 64.11
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 32 4.63 15.66 0.00% 70.34
K7434 痔核手術(脱肛を含む。) 根治手術 31 1.48 5.48 0.00% 66.00
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

当院外科では悪性腫瘍を中心に手術を行っています。胃癌、大腸癌、乳癌が中心で併せて200例以上の悪性腫瘍の手術を行っています。胃癌や大腸癌は腹腔鏡手術も行っています。
また、良性疾患の手術も多く平成28年度は鼠径ヘルニアは92件、胆石は51件、内痔核31件を行っています。救急手術として虫垂炎も約60件行っています。また、結腸・直腸癌の手術の後に抗癌剤治療を行うことが多くなり、抗癌剤点滴のための静脈内植え込み型カテーテルの設置手術も行っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 54 2.46 7.02 1.85% 50.87
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 39 3.41 16.82 23.08% 65.33
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(前腕、下腿) 34 1.09 1.74 0.00% 36.91
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 34 2.50 22.76 5.88% 69.18
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 32 3.09 6.28 0.00% 44.50
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

骨折に対しては早期手術、早期退院し術後平均在院日数の短縮が達成できております。また、退院後は近隣医療機関との連携を図り通院リハビリテーションへの移行をしております。
人工関節置換術は、術翌日より離床しリハビリテーションを開始しております。術後2週程度での退院ができており在院日数の短縮に繋がっております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 31 1.35 12.74 0.00% 72.48
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 30 1.23 4.57 0.00% 56.53
K333 鼻骨骨折整復固定術 18 1.11 1.56 0.00% 37.56
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
患者数、手術数1位の軟部腫瘍摘出術は、ほとんどが脂肪腫の摘出術になります。5,6cm以下の小さい脂肪腫は、日帰りの局所麻酔手術が可能ですが、筋肉内にある脂肪腫や7,8cm以上の比較的大きな脂肪腫は全身麻酔で摘出します。
顔面損傷は頬骨骨折、鼻骨骨折の整復術がメインとなります。高齢者の転倒などによる受傷もありますが、スポーツ外傷や自転車事故などによる受傷の方が多く、比較的若い人が手術対象となります。その他の新生物(手術あり)は、術前に診断がついていない皮膚・皮下腫瘍切除術がメインとなります。摘出したものは病理検査で悪性腫瘍なのか良性腫瘍なのかの診断をつけますが、そのほとんどが良性腫瘍となります。皮膚悪性腫瘍はやはり高齢者に発症することが多く、平均年齢も他の疾患に比べて高いです。しかし、皮膚悪性腫瘍の予後は良く、手術のみで治療することがほとんどです。切除して病理検査で腫瘍が取り切れているか確認してから再建(欠損した皮膚・皮下組織の修復)することが多いため、他の手術よりも入院期間が長くなる傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 34 2.21 16.68 5.88% 77.26
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 27 6.74 29.85 11.11% 60.22
K1742 水頭症手術 シャント手術 10 18.60 34.00 40.00% 75.30
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 - - - - -
K0003イ 創傷処理(筋肉、臓器に達する)(長径20cm以上)(頭頸部) - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。

慢性硬膜下血腫については昨年と同数でした。平均術後在院日数は短縮されました。引き続き短縮に努めております。
頭蓋内腫瘍の件数が増えました。術前検査・術後管理の日数ともに短縮をさせることができました。引き続き同様に努力してまいります。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 30 1.83 10.57 6.67% 73.77
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 18 1.00 2.00 0.00% 73.44
K6171 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 - - - - -
K5551 弁置換術 1弁のもの - - - - -
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
心臓血管外科では、心臓手術も血管手術も同様に取り扱っています。心臓の手術は冠動脈バイパス、心臓弁膜症の手術、大動脈瘤の手術、ステントなどですが、症例数の比較的多いものは上記の表にあるように、閉塞性動脈硬化症による下肢動脈の閉塞に対する手術です。このような患者さんは、病勢が進む前に手術を行う場合が多く、地域の病院から緊急に紹介されて来ることが多いため、すぐに当日から処置を開始できる体制を整えています。
静脈瘤に関しては、主にレーザーによる血管内焼灼術を行っており、平均在院日数は全国平均より少なく早期退院を心がけています。
下大静脈フィルター留置は一刻を争う処置が必要な場合が多く、地域の病院から緊急に紹介されて来ることが多いため、すぐに当日から処置を開始できる体制を整えています。そのため、平均在院日数は全国平均より短期と考えられます。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 24 6.83 2.71 0.00% 38.08
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 19 4.79 8.00 0.00% 68.74
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 - - - - -
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの - - - - -
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
呼吸器外科では、肺癌の標準治療として胸腔鏡補助下肺葉切除、リンパ節郭清を基本としておりますが、肺癌の浸潤程度によっては隣接臓器の合併切除や肺全摘になる場合もあります。また、肺機能、体力等を考慮し、肺切除量を少なくする縮小手術を行う場合もあります。
肺気腫、狭心症、糖尿病などの他疾患を合併している方も多いですが、術後の在院日数は一週間程度となっています。また、年齢のみで手術の可否を決めることはありません。(体力的に問題なければ、80才を超えていても手術を行う場合があります。)
気胸に対する手術は胸腔鏡下肺部分切除を基本にしており、術後在院日数は2〜3日程度となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 115 2.13 3.96 0.00% 74.33
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 66 2.03 2.85 0.00% 56.11
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 38 1.42 7.24 0.00% 64.89
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 28 0.00 2.14 0.00% 50.54
K7981 膀胱異物摘出術(経尿道的手術) 12 1.25 4.42 0.00% 71.50
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
 
泌尿器科で最も多い手術は、膀胱癌に対する内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術、TURBT)です。当院では、合併症がより少ないとされる、潅流液に生理食塩水を用いる手技を採用しています。
次いで多いのは腎盂、尿管結石に対する内視鏡手術(経尿道的尿路結石除去術、TUL)です。砕石装置はホルニウムヤグレーザーを用い良好な成績を収めています。
4番目に多いのは、腎結石や尿管結石に伴う体外衝撃波結石破砕術です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 101 1.67 9.10 0.00% 46.74
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 58 1.79 7.95 0.00% 34.97
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 43 1.51 8.58 0.00% 41.98
K861 子宮内膜掻爬術 40 0.03 1.10 0.00% 46.40
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 34 7.35 8.26 2.94% 33.50
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
 
子宮全摘術は、当科で最も多い手術であり年間90例前後の件数を行っていますが、平均手術時間は109分、平均出血量は92.8g、出血量50g以下の割合66.1%と驚異的な数字が示しているように、安心・安全に手術を受けていただける施設であると自負しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 80 0.93 1.55 0.00% 72.85
K282-2 後発白内障手術 0 0 0 0 0
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
眼科における入院症例で最も多いのは、白内障手術を受ける患者さんです。
当院の特色として、糖尿病・高血圧などの全身疾患を伴った患者さんに併発した白内障に対して手術を行うことが多く、術後の眼底病変に管理まで含めた治療を行っております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 89 1.00 6.72 0.00% 19.16
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 29 0.24 3.93 0.00% 36.90
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型(汎副鼻腔手術) 24 1.00 3.54 0.00% 51.88
K370 アデノイド切除術 17 1.00 5.76 0.00% 7.29
K347 鼻中隔矯正術 16 1.56 3.88 0.00% 41.31
・同一手術において複数の手術手技を行った場合は主たるもののみカウントしています。
・厚生労働省が示す軽微な手術および輸血関連は除外しています。

一番多い手術は、口蓋扁桃摘出術です。江戸川区は中学生まで医療費が無料ということもあり、小児の慢性扁桃炎あるいは扁桃肥大に伴う睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃摘出術を行う機会が多いのです。基本的には子供から高齢者まで行っておりますが、前述の理由により平均年齢が19.16歳と若年になっております。特にアデノイド増殖症は、大人になると退縮するために小児に特徴的な病気になります。そのため平均年齢が7.29歳と若年になっております。また、医療連携で、近医耳鼻科クリニックからの紹介による扁桃周囲膿瘍の入院加療を積極的に行っているためか、扁桃周囲膿瘍切開術も多く行っております。そのほかには鼻・副鼻腔の手術も行っています。鼻中隔弯曲症の手術も副鼻腔の手術も近医耳鼻科での保存的治療に抵抗した場合は、手術加療を目的にご紹介頂き、手術加療を行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 17 0.18%
180010 敗血症 同一 21 0.22%
異なる 16 0.17%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.11%
異なる - -
・患者数が10未満の数値は「-」としています。
 
感染症および合併症の発生率を示したものです。これらは重篤な主疾患の合併症として発症しているケースが多いですが、少しでも改善できるように努めています。
更新履歴
2017.09.29
新規掲載